若山動物病院ブログ
耳のトラブル👂💧
佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。
蒸し蒸しと暑い日が多くなってきましたね〜。
湿度が増すにつれて多くなるのが「外耳炎」です👂
耳の中を見るとネバネバした耳垢が出ていたり、臭いが甘臭くなったり…
飼い主さんでも気づきやすい症状が多いです。
そして外耳炎に多い原因は「マラセチア菌」※他の原因も存在します※
本来は健康な子にも存在している常在菌ですが、
免疫が落ちたり、マラセチア菌にとって良い環境が整ってしまうと爆増します(◎_◎;)
マラセチア菌が多くなりすぎると臭いや皮膚のベタつき、痒みを引き起こします!
(マラセチア菌は顕微鏡で見ると⇧の写真のように雪だるまの形をしています)
耳の環境が悪化しやすいのは…ズバリ高温多湿です!!
雨の続くような梅雨時期や蒸し暑いときの雨の日には特に気をつけていきましょう♪
そして、ワンちゃんやネコちゃんの耳の中ってどんな風になっているかご存知でしょうか~?
実はヒトとは違って、耳の穴がL字型になっているのです!
そのため、綿棒などで奥までグリグリ耳掃除をしてしまうと、汚れが奥に奥に押し込まれていってしまいます⚠
では、お耳の掃除はどうすればいいのか?
実は、ワンちゃんやネコちゃんの耳にはすごい仕組みがありまして…
耳掃除をしなくても自然と外に汚れを出してくれる働きがあるのです(*’▽’)
耳の細胞が工場ラインのように外へ外へと少しづつ動いて…
それに加えて、頭をブルブル振ったりする動作で汚れがお外へ運び出されます!
そのため本来は耳の中の掃除は必要がありません。
耳の周りに出てきた汚れを取ってあげるくらいで十分なのです( *´艸`)
ちなみに、耳の中が腫れてしまうと…
こんな風に耳の穴が腫れてなくなってしまうくらいになることもあるので、その前に検査して治しましょう…!
そして他にも耳のトラブルとして増えているのが「耳血腫」。
耳介(普段耳と言っている部分)が内出血を起こし、血が溜まってしまう病気です。
どこかに耳をブツけたり、外耳炎の痒みから頭を振って内出血を起こすことが多いようです!
症状としては耳が内出血の影響でプックリ腫れてきます。
外耳炎、だけでなくその先の病気にならないように
耳のトラブルは早めにご相談くださいね(^_-)-☆