佐倉市の動物病院なら若山動物病院|千葉県佐倉市にある犬猫が病気にならない「未病」の領域に特化した動物病院

若山動物病院ブログ

いろとりどり

千葉県佐倉市『若山動物病院』の植松です。

こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

春ってこんなに蒸し暑かったですかね…?
私はもうバテ気味です(T^T)

天気がいいのは嬉しいことですが、日中と朝晩との激しい気温差で、お腹の調子(血混じり便・粘膜混じり便)を著しく崩してしまっている子や微熱を出してしまっている子が増えています。

3月から毎週水曜日の午前中も診療を行っております。
何かあれば(何もないのが1番ですが)、お早めのお電話よろしくお願い致します。

こんな毎日が続いていると、ブーンと羽音が気になる例のヤツも出てくるのが早そうですね。

そうです。『蚊』です!!!
みなさん予防の準備は、できていますでしょうか?

当院では『春の健康診断』の採血と一緒に、フィラリア検査まで受けて行かれる方が多いです。

少し前のブログでもお話しさせていただきましたが、検査方法は、顕微鏡での検査と専用の検査キットを用いた検査の2つ(ダブルチェック)で行っております。

検査キットを用いた検査では、血液の血漿(けっしょう)という部分が必要になります。
この『血漿』とっても彩り豊か・個性豊かなんです。

血漿
血漿

通常 血漿は、透明もしくは薄い黄色です。
これが、食事やその子の疾病によって、乳白色や濃い黄色に変化します。

乳び

乳白色の際(乳び(にゅうび)といいます)は、血液中の脂肪が高くなっていることがわかります。
食後に時間を置かず採血をした場合は、脂肪があまり分解されず血液中に残り、その脂肪分が白くみえるため、血漿が混濁してみえます。

つまり、乳びは健康な子でもみられます。しかし、食後かなり時間を置いてから採血をしても、血漿が混濁する子は、脂肪を分解・代謝する酵素が足りないか、うまく働いていない、いわゆる高脂血症などの脂質代謝異常の可能性が考えられます。

また、血漿が濃い黄色をしているときは、要注意です!!!
寿命を終えた赤血球は、脾臓で壊され、ビリルビン(黄色)という物質に変わり、肝臓に運ばれます。その後、胆汁といわれる肝臓で作られる消化液に混ざり、消化管に移動し、体外に排出されます。体内のビリルビンの量が過剰になると、皮膚や眼球の白目の部分に着色し、黄疸(おうだん)といわれるような状態がみられるようになります。

つまり黄疸も、肝機能障害や胆汁の閉塞・溶血などの可能性を考えることができるんですね。

ちょっとした検査が、大きな病をみつけるきっかけになるかもしれません。
私も目を凝らして、みなさんの愛犬・愛猫の『健康を勝ち取る』お手伝いをさせていただきます(^ ^)/