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若山動物病院ブログ

脳-腸-腸内細菌相関

脳-腸-腸内細菌相関

Netflix(ネットフリックス)と言う、定額制のストリーミングサービス会社があります。
そこでは映画やドラマだけでなく、ドキュメンタリーなども配信されています。

昨日、その中の「健康超分析・知られざるオナカの世界」というコンテンツを見たのですが・・・
今の医学の凄さをさ認識したり感動したりでした。

腸と脳、そして腸内の細菌との関係について世界中で研究が行われているそうです。
しかも腸内の環境が、腸の病気や心の病、また脳の病気に関係するそうなんです。
腸内の環境って言っても、腸内の住む細菌たちのことなんです。

そう言えば、皮膚病も腸内細菌をコントロールしてあげると状態が良くなることがあります!
そんな事やを思いながら、見てました!

昔からヒトは暮らしていく中で、自然と「気持ち的なもの=脳」と「腹」を結びつける何かがあると気がついていったんでしょうね。
だからか、お腹に関する言葉が幾つもあります。

「太っ腹」と言っても肥満じゃ無いし・・・
「腹の虫が治まらない」と言っても寄生虫が住んでいるわけでも無いし・・・
その他にも「腹が立つ、腹黒い」・・・などなどもあります。
この「腹」とは「腸」のことですよね!

緊張したり心配すると、お腹が痛くなったりもします。
また旅すると便秘になったりもします。
このように「脳」と「腸」には何らかの関係があることは、皆さんも知ってはいるとは思います。

そんな腸は、どんな動物にもあると言われています。
しかも腸があっても、脳が無い動物もいます!

腸はあるけど脳が無い?
そうなんですよ、クラゲやイソギンチャクなんかには脳がありません。

また腸は普通でも、脳があまり発達していない動物もいますよね?
生きていくにはエネルギーが必要ですから、腸が機能してる必要があります。
しかし動物によって、脳の働きには違いがあります。

それは生き物の進化の過程をみると、わかりやすいと思います。

受精した卵子から、最初に作られる臓器は「腸」なんです。
そして腸の片方に「口」が、その反対側に「肛門」ができてきます。
このあと「肝臓」や「肺」「心臓」、そして「脳」が・・・

生き物にとって「腸こそ生命の起源」とも言っても良いとも言えます。

そのような腸の中には、数多くの種類の細菌が住んでいます。
腸内の細菌にはカラダにとり良い働きをする善玉菌と、悪い働きをしてしまう悪玉菌が住んでいます。
しかも幼いうちに腸内に住む細菌の種類が決まってしまうと言うのも、面白いですよね!
これらの細菌たちや腸内の環境の状態によって、体調が大きく変わると言うのだから驚きです。

例えば痩せたヒトに太ったヒトの腸内細菌を腸に移植すると、痩せたヒトが太るそうなんです。
また鬱とかの精神的なものまでも、腸内細菌の移植により変わったりするんです・・・
無菌状態で育てたマウスは、普通の環境で育ったマウスと違い無気力で学習能力も無いそうなんです。
腸内に細菌が住んでいないと、脳が育たないってことなんですんね!

腸には多数の神経細胞があり、それらは脳とは無関係に働き消化吸収を行っています。
そうでないと、生き物は生きていくことが出来ないんです。
そんな腸は、脳へと情報を送っています。

第6感って言いますよね?
この第6感とは5感である視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚に加えて、6番目の感覚と言われているものです。

この第6感は英語では「gut feeling」と言います。
この「gut」とは腸のこと、「feeling」とは「感覚」や「感受性」のことです。
英語圏じゃ、腸が感じたものが第6感なんですね!

「腸は第2の脳」とも言われてます。
しかし最近では「腸は第1の脳」では無いか、とまで言われることもあるそうです!