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若山動物病院ブログ

保護された

保護された

下半身及び左半身の麻痺の猫ちゃんが、保護されて来た。
傷の状況から、交通事故と推測!

ノミが多数寄生しているので、野生仔と思われる。
しかも人慣れしてないのか、触られるのを嫌がってか、右手と牙で攻撃してくる!

さて!
レントゲン検査や血液検査、ウンチ検査などの開始。

骨折は無さそうだが、肝臓と肺がだいぶ傷んでる。
腹部に出血は無し。
肺に炎症を持っているのだが、呼吸は悪くない。
皮膚には穴が開き、お腹の中には虫が住んでいる。

検査と並行し・・・処置!

メンタルも傷んでいるので、心穏やかになるように!
痛がっているので、痛み止め。
静脈留置。
皮膚の傷の確認。
自力ではオシッコが出来ないため、膀胱カテーテルの設置。

ウンチ検査で見つかったのは「犬鉤虫」。
この虫は多産系ではるが、こんなにも卵が見られるって言うことは親虫も多数寄生してるんだろうな・・・

細い体で長さは1cm~2cmくらい、で、頭にある「鈎」で小腸に鈎を引っかけて血を吸いながら生きています。

昔は良く見たのですが、このところあまり見ない寄生虫の一つです。

鉤虫はウンチを口にすることで感染しますが、時には皮膚を介しても感染します。
皮膚から感染した場合には肝臓から心臓、そして肺に入り込み、そこから口、小腸へと移動します。
また鉤虫に感染した母親の胎盤や、出産後にオッパイを飲んだ際に感染します。

鉤虫の感染経路は、経口、皮膚、胎盤、乳汁からと何でもありなんです!
と言うことは腸内の鉤虫を駆虫したとしても、体内の鉤虫を全部駆虫したことにはならないことがあると言うことです。
そのため再感染を起こしてしなうと言う、厄介な寄生虫なんです。

ただ鉤虫には駆虫薬があるため、ちゃんと飲ませることにより殺すことができます!
ちなみ犬鉤虫の幼虫は、ヒトの皮膚から侵入して感染を起こすことがあります。
いわゆる人獣共通の寄生虫です!!

自活できることを祈りながら、治療の開始です。