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そんなに多いのかな?外耳炎!

そんなに多いのかな?外耳炎!

この時期、動物病院を受診する理由で多いのが皮膚炎や外耳炎、そして下痢などの胃腸病と言われています。
外耳炎を含め皮膚関係の病気は、来院数の多くを占めるとも一般的には言われているとのことですが・・・

しかし当院に於いては、その傾向が全くありません。
その理由は、ワクチン接種時に耳の検査があるからでしょうか?

ワクチン接種時に耳の健康状態をチェックし、耳の構造やお家でのケアについての説明を行っってます。
行ってみれば、年に一回のショートセミナーがワクチン接種時に行われます。
今日のブログは、そこで話してる内容をチョこっと紹介です!

まずは耳を知ることです!

ヒトの耳は、耳の中から鼓膜まで一直線です。
しかし犬では「L字型」に曲がっています。
つまり耳の中から鼓膜までの間に、曲がり角があります。

しかも犬の耳は皮膚と似たような構造をしているため、耳の中には毛が生えています。
その上、耳の中には「耳垢腺」と呼ばれる分泌腺までがあります。
悪いことに毛と分泌腺は、耳の入り口の方よりも「L字型」に曲がった奥に多くあります。

この耳の中の毛は、異物が耳の中に入り込まないようにしています。
また「耳垢腺」からの分泌物は、耳の中に入ってくるはゴミやホコリを吸着してくれます。

そしてこれらの汚れは、耳の奥から耳の外へと排泄されます。
これを「耳垢の上皮移動」と呼びます。
このように耳には、耳の中の汚れを勝手に外に出す「自浄作用」があります。

耳の中に垢が無いなんて、まずありません!
つまり、耳の中に垢があるのは普通のことなんです。
しかも健康な耳であれば、自浄作用があります。

つまり耳の中に汚れがあっても、自然耳の外に出ちゃうんです!
それなのに、耳の中を綺麗にしようとして耳掃除を行ったりしちゃうと外耳炎の原因となってしまいます!

耳の中をいじる時には、このことを思い出して下さい!