若山動物病院ブログ
フードの栄養基準
フードは様々な種類のモノが売られており、品質の基準もハッキリしないモノもあります。
そのような事を解決するためにあるのが、「AAFCO」と呼ばれるフードの基準です。
このAAFCOとは米国飼料検査官協会の事で、ペットフードを含めた飼料の栄養やラベル表示に関する基準を設定している団体です。
AAFCOのの栄養基準とは、
必要な栄養素であるタンパク質や脂肪、ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどの最低値などを設定しています。
日本のペットフード公正取引協議会も、この「AAFCOの栄養基準」を採用しています。
ただ「AAFCOの栄養基準」は、一つの目安にしかすぎません。
そのため、栄養基準をクリアしているから安心と言う訳ではありません。
それはAAFCOの栄養基準には、あくまでもタンパク質や脂肪などの成分基準のチェックであって、原材料の品質は関係が無いからです。
つまり原材料については製造者にお任せで、厳格では無い部分があります。
そうなんですよ、栄養素が基準値を満たしていれば原材料の品質にはこだわらくても良いんです。
パッケージを見てください。
原材料の下の方に、ビタミンや添加物などの名称が書いてありませんか?
これはAAFCOの基準をクリアするために食材以外のモノを、言ってみれば人工のモノ足していると言う事なんです。
食材でさえ、そこに使っている農薬だの何だのと問題になる事がありますよね?
もし安全な食材を使っていたとしても、人工のモノを加えたフードなんです。
そのようなモノを与え続けることで、何かカラダの中にトラブルが起きそうな気がします。
お母さんがご飯を作っている時に、最後に仕上げって事でビタミン剤とかを入れることなんかありませんよね?
まずは、そんな光景を見る事は無いに等しいと思うのです。
それは食材から、必要な栄養素とちゃんと摂れるからなんです!