こんにちは。

千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。
最近目のできものができたと診察に来られた方がいらっしゃいました。
目のまわりは普段からよく見ることが多い部位ですので、できものに気づきやすく、あると気になりますよね。
そこで今回はは目のできものにはどんなものがあるのかをお話ししたいと思います。

犬の目のできものの種類

• 麦粒腫　(ばくりゅうしゅ)

どんなできもの？
まぶたに赤く腫れた小さなできものができるのが特徴です。
原因
細菌がまぶたの腺に感染して炎症を引き起こすことで発生します。
対処法
自然に治る場合もありますが、抗生剤や温湿布が効果的です。

• 脂肪腫

どんなできもの
目の近くや他の部位に柔らかい塊状のできものが見られます。
原因
脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍。
対処法
良性の場合は治療の必要がないこともありますが、目を圧迫するほど大きくなる場合は手術が検討されます。

• 眼瞼腫瘍

どんなできもの？
まぶたにしこりができ、目やにや炎症を伴うことがあります。
原因
まぶたの皮膚や腺にできた腫瘍で、良性・悪性どちらの場合もあります。
対処法
良性でも視覚に影響がある場合は手術が必要です。悪性が疑われる場合は早め対応が必要です。

• 乳頭腫（パピローマ）

どんなできもの？
白やピンクの小さなイボのような見た目。特に若い犬に多く見られます。
原因
犬パピローマウイルスの感染によるものです。
対処法
軽度であれば自然治癒することもありますが、大きくなる場合は手術で除去します。

目のできものを見つけたら？

病院に相談
目やにや汚れを清潔な布で優しく拭き取る。
できものを刺激しないよう注意してください。
市販の目薬などを自己判断で使わないようにしてください。

まとめ
犬の目にできものを見つけたときは、すぐに病気を疑って不安になる必要はありません。良性の場合が多いですが、中には視覚に影響を与えるものや悪性腫瘍の可能性もあります。早めの対応が大事です。できものを見つけたらまず病院にご相談ください。

それではまた。