若山動物病院ブログ
めばちこ
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
9日頃からやってきた今季一番の寒波の影響で下痢、嘔吐、膀胱炎で来院する子が急増しています。
体の冷えは多くの病気につながるので足湯や腹巻きなどで体を温め、体調の変化には充分お気をつけください。
今日は左目が腫れてしまったという子が来院しました。
パッと見ただけでも上下のまぶたが赤く腫れているのがわかります (;゚Д゚)
しかも腫れているだけでなく、まぶたのあちこちで出血が見られています。
出血している部分を検査してみると皮膚内部で細菌感染をおこしているのがわかりました。
これは『眼瞼炎』と呼ばれ、まぶたに充血や腫れ、痛み、炎症などをおこす病気の総称です。
眼瞼炎の原因はさまざまで今回のような細菌感染のほかに、カビや寄生虫・ウイルスなどの感染、分泌腺の異常、アレルギーなどがあります。
軽度であれば特に症状が見られないこともありますが、ひどくなると痒みや出血、眼の充血、流涙、目脂などが見られます。
また、まぶたの違和感から前肢でこすってしまったり壁や床などに擦りつけてしまったりして眼球自体に傷を作ってしまうこともあります。
冬は空気が乾燥しているため眼の表面も乾燥して傷がつきやすくなったり、空気中のゴミや埃が眼に入りやすくなったりと眼のトラブルが多い季節でもあります。
眼のトラブルは失明につながることもあるので、何か変だなと思ったらご連絡ください!