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ヨーグルトと薬、いっしょに摂っていいの?

ヨーグルトと薬、いっしょに摂っていいの?

毎日の健康習慣としてヨーグルトを取り入れている方、多いですよね。
腸内環境を整えてくれたり、美容にも良いとされるヨーグルト。
でも実は、薬とヨーグルトを一緒に摂るときには、ちょっと注意が必要な場合があるんです。

薬の効果をジャマすることも?

たとえば、こんな薬には注意が必要です。

  • ・抗生物質(テトラサイクリン系、ニューキノロン系)
  • ・鉄剤
  • ・甲状腺の薬

これらはヨーグルトに含まれるカルシウムと「キレート」という結合を起こし、腸で吸収されにくくなってしまいます。
せっかく飲んだ薬が、体にきちんと届かなくなることがあるのです。

腸内環境にも関係がある?

またヨーグルトに含まれる乳酸菌などのプロバイオティクスは、腸に良い働きをします。
しかしその一方で免疫抑制剤や抗がん剤のように腸内細菌の影響を受けやすい薬では、作用に影響が出ることもあります。

胃の中の酸性度にも変化が?

さらに意外なポイントとして、ヨーグルトには胃の酸性度(pH)をやや変化させる性質があります。
これにより薬の溶け方や安定性が変わり、薬の効き目に影響が出る場合もあるのです。

安全にヨーグルトを楽しむには

大切なのは、タイミングをずらすことです。
具体的には以下のようにすると安心です。

  • ・抗生物質は、ヨーグルトと2時間以上間隔をあけて服用
  • ・鉄剤は、空腹時に服用し、ヨーグルトはその後に
  • ・一般的な薬は基本的に問題は少ないとは言いますが、念のため先生と相談を!

薬によっては影響がまったくないものもあります。
しかしちょっとした食べ合わせで、その効果が落ちてしまうこともあります。
体のために続けている習慣だからこそ、ヨーグルトも薬も良い関係でいてほしいですね。

まとめ

ヨーグルトと薬、どちらも健康を支える大切な存在です。
でも、組み合わせによってはうまく働かないこともあります。
少し意識してタイミングを工夫するだけで、どちらの効果もきちんと活かせますよ。