若山動物病院ブログ
5.ごはんの時間がもっと好きになる

犬はごはんは楽しみでありイベント
犬は食べること自体が、うれしいごほうびです。
ごはんの時間が近づいてくると、シッポをふりふり眼がキラキラ。
「待ってました!」という気持ちが全身からあふれています。

犬の気持ちを活かしてあげると、ごはんの時間をもっと楽しくすることもできます。
ちょっと試しに、やってみて下さい!
食器に変化をつけてみる
早食い防止のお皿や、フードを少しずつ出すパズル型のボウルを使う。
▶️ 食べることに集中しながら頭も使えます。
退屈しやすい犬には特におすすめです。
食べる前に一芸を入れる
「おすわり」「ふせ」などの簡単なしつけを通してから食べさせる。
▶️ 達成感が満たされ、ごはんのうれしさが深くなる。
声かけで一体感を高める
「ごはんだよ」「おいしいね」と声をかけながら食べさせる。
▶️ ヒトと一緒に食事をしている感覚になり幸福感が大きくなる。
猫にとりごはんは静けさと安心の延長線
猫は自分のタイミングで、安心できる場所で食べたい動物です。
ただでさえ周囲に敏感なので、ごはんの際にストレスを感じると食べることをやめてしまいます。
そんな猫のために、心が落ち着くごはん習慣をつくってあげましょう。
いつもと同じ場所で、同じルールを
猫は変化が苦手です。
食器の位置、高さ、食事の時間などを一定に保つだけで、ぐんと安心感が増します。
静かな場所でゆっくり食べられるようにする
音や人の出入りが少ない場所に食事コーナーを設けましょう。
他の動物がいる場合は、距離をとる工夫も大切です。
好きなものをほんの少し添える
いつものフードに、好みの匂いのある食材を添えてあげます。
そうすることで、興味が引かれて食べてくれることがあります。

どのようなことも無理強いせずに、猫の反応を見ながら行うことが大切です!
ごはん時間が「信頼の時間」に変わる
犬と猫の食事スタイルは、まったく違います。
しかし共通しているのは、どちらもごはんを通して安心や信頼を感じているということです。
- 犬は「一緒に食べるのがうれしい」
- 猫は「ここで安心して食べられるのがうれしい」

食べるときに気持ちを感じ取りながら・・・
日々の食事を通して少しずつ心をつないでいく。
それが、食事という時間にできる優しい絆づくりになります。
まとめ
- 犬には「楽しい、うれしい、一緒に」
- 猫には「静か、安心、いつも通り」
ご飯の時間には、ただ食べるだけで終わらない特別なひとときが隠されています。

食べ方や味覚だけでなく、その奥にある気持ちにも目を向けてみましょう。
そして今日のごはんが、今までより少しだけ幸せな時間になうことを祈ってます。
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5回の連載だよ。
当たり前のような内容だけど、少しでも役に立てばと・・・思いまぁ〜す!
| タイトル | 内容の概要 | |
| 1 | 犬は「食べることがごほうび」、猫は「安心して食べる」が大事? | 本能や脳の仕組みに基づく食の価値観の違いについて、導入的に解説。 |
| 2 | 犬はどこでも食べられるが、猫は場所にこだわる? | 環境ストレスと猫の食欲の関係、犬との違い、食器や食事環境の工夫。 |
| 3 | オヤツで躾がうまくいくのは犬だけ?猫のやる気スイッチとは | 報酬の捉え方の違いから、猫に向いたごほうびや接し方を紹介。 |
| 4 | 犬と猫、味の好みはどう違う?『おいしい』の感じ方 | 味覚や嗅覚、食材の好みの違い。犬の爆食いと猫のグルメさの理由。 |
| 5 | ごはんの時間がもっと好きになる、犬猫別のごはん習慣 | 犬と猫それぞれに合ったごはん時間の整え方と工夫 |
筆者・若山正之のプロフィール

佐倉市で1974年から犬と猫の診療一筋。
「その子に優しい医療」を大切に、怖がりさんやシニアの子にも寄り添い、飼い主さまがホッと笑える瞬間が増えるように。そんな願いを胸に、今日も動物たちと向き合っています。