若山動物病院ブログ
春に気をつけたいこと
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
やわらかな陽ざしとともに、過ごしやすい季節がやってきました。
春は過ごしやすい季節ですが、ワンちゃんや猫ちゃんにとっては体や生活環境に変化が多く、注意が必要な時期でもあります。
今回は、春の季節に気をつけたいことを解説します。
寄生虫予防(ノミ・マダニ・フィラリア)
春は気温の上昇とともに、寄生虫の活動が活発になる時期です。
早めの予防が重要です。
- ノミ
かゆみや皮膚炎の原因となり、アレルギー性皮膚炎を引き起こすこともあります。瓜実条虫などの感染源にもなります。
完全室内飼育でも人の衣服などを介して持ち込まれることがあります。

- マダニ
草むらなどに潜み、吸血だけでなくSFTSなどの感染症を媒介します。
人にも感染する可能性があるため注意が必要です。

- フィラリア
蚊を介して感染し、心臓や肺に寄生します。
進行すると命に関わることがあり、猫ちゃんでは突然死につながることもあります。
予防は、決められたスケジュールで続けることで効果が発揮されます。
その子の生活スタイルに合わせて、無理のない形で続けていきましょう。
換毛期による体と心への影響
春は換毛と寒暖差の影響で、皮膚に負担がかかりやすい季節です。
- 自律神経の乱れにより皮膚のターンオーバーが不安定になる
- 皮脂バランスが崩れ、乾燥やバリア機能の低下が起こる
- 花粉や紫外線の影響で皮膚炎が起こりやすくなる
その結果、かゆみや炎症が出やすくなります。

また、換毛自体も負担となります。
- 毛の生え変わりによるエネルギー消耗
- 抜け毛によるかゆみや不快感
これにより、落ち着きのなさやイライラなど、精神面への影響が見られることもあります。
日頃から皮膚や被毛の状態を観察し、状態に合わせたケアを行うことが大切です。
誤食・誤飲のリスク
春は植物や環境の変化により、誤食・誤飲のリスクが高まります。
【 春の植物による中毒】
- スイセン、チューリップ、スズラン など
→ 主な症状
- 嘔吐、下痢、流涎
- 重度の場合:神経症状など
特にユリ科植物は猫ちゃんに強い腎毒性があり、花粉や花瓶の水でも中毒を起こす可能性があります。
【肥料・農薬による中毒】
- 肥料、殺虫剤、除草剤 など
→ 症状
- 嘔吐、下痢
- 振戦、痙攣、意識障害
散歩中に薬剤が付着した草を口にするケースにも注意が必要です。

誤食はすぐに症状が出ないこともあります。
少しでも気になる様子があれば、早めにご相談ください。
春は小さな変化が重なりやすい季節です。
日々の様子を観察し、早めの予防と環境づくりを心がけましょう。