Dr.Nyanのすこやかコラム
飼い主様に伝えたい犬猫の病気や日常ケアについての役立つコラムをお届け♪
僧帽弁閉鎖不全症の子は呼吸数を測ろう!
心臓病は以下のような特徴があるんだよ!
- 心臓と血管の病気は誰にでも起こる一般的な病気である
- 心臓病になっても初期は無症状であることが多い
- 心不全の徴候は潜行性である
- 発生率と重症度は、加齢とともに上昇する
心臓病は知らず知らずのうちに進行しちゃうんだよ!!
しかも気がついた時には、どえらい事になってしまっている・・
そんなことも多い病気なんですよ。
熟睡時の呼吸数をCHECKしよう!
心臓病は、突然に病状の悪化が見られることもあります。
しかし多くは、徐々に悪化していくことがほとんどです。
ただ悪化していくと言っても、その程度がよくわかりません!
病状の悪化を知る目安に
「熟睡時の呼吸数」の確認があります。
これは熟睡時に、もしくは安静時に呼吸数を測ると言う方法です。
僧帽弁閉鎖不全症では、病状の悪化と共に肺での酸素の取り込みが悪くなっていきます。
そのため呼吸数が増えてしまう傾向にあります。
肺での酸素の取り込みが悪くなる=呼吸数が増えてしまう!
呼吸数を確認しましょう!
つまり呼吸数を測ることにより、病状を知ることができます。
呼吸数が増えるようなら、ご来院下さい!
また息苦しさを防ぐためには、酸素吸入器の準備が必要です!
こんな症状が見られても来院だよ!
下記のような症状や、気になることがあればご来院下さい!
- 喉に何かが詰まったような「咳」が出る
- 元気が無い
- 散歩を嫌がる
- 寝てばかりいる
心臓にトラブルが起きた場合には、薬が必要となることがあります。
心臓病で処方される薬は、心臓の負担を和らげ進行を抑えるものです。
また心臓病の症状を抑え、呼吸などが苦しく無いようにもしています。
お守りも大切!
もし万が一、不慮の災害などで通院できず手持ちの薬が無くなってしまうと大変です。
そのようなことなどを考え、一か月分くらいの薬を『お守り』として持っておくと安心です。
心臓病は薬を飲み適切なケアを行なっていても、病状は徐々に進んでいきます。
そのため、早め早めの対応が大切になります。
心臓の状態や病状を知るためにはも、日々の状態のチェックと定期的な検診が重要となります。
体格の維持も大切なんです
「太り過ぎは心臓に負担をかけてしまう」と、良く言われます。
しかし逆に痩せ過ぎで筋肉量を落としてしまうと、血液の循環に影響を与えてしまいます。
また筋肉量が少なくなると基礎代謝までもが落ちてしまい、良いことはありません。
そのため「適切な運動」を行い、筋肉量を維持しておくことが重要です。
つまり太り過ぎもダメ!
痩せ過ぎにも問題があると言うことなんです!
適度な体重を維持するには、定期的に体重を測ることが大切です。
また同時に太ももや背中を触り、筋肉の状態のチェックを行うことも重要です。
過ぎもダメ!
痩せ過ぎもダメ!
要は筋肉質の体を作れば、問題はありません!
参考コラム:僧帽弁閉鎖不全症