Dr.Nyanの健やかコラム

【吸収病巣】猫の吸収病巣とは?症状や治療法を解説

2022.08.05

歯が虫歯みたいになったり歯が折れた。
そんな症状がみられたら「吸収病巣」を引き起こしているかもしれません。

ネコちゃんの飼い主さん
ネコちゃんの飼い主さん
先生〜歯が折れちゃった!
どうしたのかしら?

折れた歯

どれどれ、口を開けて診せてごらん?
あら〜吸収病巣もある!よ〜し一緒に頑張って治そうね。
Dr.Nyan
Dr.Nyan
吸収病巣の様子

黄色い矢印の場所に穴が開いています

 

皆さ〜ん!猫が口を痛がるのは口内炎とか歯周病、そうは思っていませんか?
実は、それだけじゃ無いんですよ!
「吸収病巣」というものもあるんです。

猫は犬と同じように、歯を失ってしまう原因として歯周病や破折があります。
しかし猫には『吸収病巣』という、犬にはあまり見られない歯の病気があります。

吸収病巣の様子

まだ4歳なのに吸収病相が見られます

『吸収病巣』は、3歳以上の猫の半数近くが罹っている(25%〜75%とも)と言われています。
それなのに、あまり知られていない病気です。
しかも飼い主さんは歯周病とか歯石が原因と思い、気が付くことは多くはありません。

では猫で多い『吸収病巣』の原因や対処法などについてDr.Nyanが説明しますね。

吸収病巣の症状

初期の症状は、歯と歯肉の境目の部分の歯肉が赤く盛り上がる程度です。
そのため、良く見ていないと見逃してしまいます。

しかもそのままにしておくと、次第に歯に小さな穴が開きます。
またフードを食べるときなどに大きな力が加わると、その部分から歯が折れてしまうこともあります。

Dr.Nyan
Dr.Nyan
吸収病巣は歯周病の症状に似ているから
歯周病と勘違いしちゃうこともある病気なんだよ!

歯周病に似ている吸収病巣の症状

吸収病巣を起こすと痛みから、食欲が落ちるなど以下のような症状が見られます。

  • 口を痛そうにしている
  • 歯をギシギシさせる
  • 食べ方がおかしい
  • 食欲が落ちてくる
  • 口周りを触られるのを嫌がる
  • 顔をこすったり口を気にする
  • よだれが垂れる
  • 前足がよだれで汚れている

【実例写真】虫歯のように見えちゃう吸収病巣

Dr.Nyan
Dr.Nyan
吸収病巣は、見た目がヒトの虫歯のようにも見えちゃうんだよね!

緑色の矢印の部分の吸収病巣が虫歯のように見えます。

 

また歯が欠けているようにも見えます。
吸収病巣の部分が歯石で覆われ、見えなくなってしまうこともあります。

歯石で隠れてしまった吸収病巣

 

放置しておくと徐々に病巣が大きくなり、歯に強い痛みが出るようになります。
発見が難しいですが、とても多い病気です。

吸収が進むと、歯の根の部分(歯根)を残して歯が折れてしまいます。
その場合は、残った歯根に炎症を起こしてしまいます。

吸収病巣の原因

吸収病巣の原因は『破歯細胞』の働きと言われています。
しかし、まだはっきりした原因はわかっていません

『破歯細胞』なんて、聞いたことありませんよね?
では説明しましょうね!

この細胞は乳歯が生え変わる時に、乳歯の根の部分を壊します。
そして乳歯を抜けやすくする働きをしています。

この乳歯が生えるときに働く『破歯細胞』が、永久歯の根の部分までを壊してしまうのです。
これが『吸収病巣』と言われる病気です。

乳歯にしか働かない『破歯細胞』が、なぜ永久歯にも働いてしまうのか未だにわかっていません。

吸収病巣の治療法と費用

Dr.Nyan
Dr.Nyan
吸収病巣は見た目では分かりづらいため、X線検査を行うこともあるんだよ!

治療の一番は抜歯!

『破歯細胞』による、歯の吸収を止める治療はありません。
そのため、痛みを止めるなどの治療しても再発してしまいます。
治療としては、抜歯が一番と言われています。

シロちゃん
シロちゃん
もし吸収病巣に罹ってしまっていたら、歯が痛くて食べさせるのは大変です。
その際はお手伝いしますので、ご相談くださいね!

治療費

ワンちゃんの飼い主さん
ワンちゃんの飼い主さん
気になる吸収病巣の治療費は幾らくらいでしょう?

症状により、使用する薬などの違いから治療費が変わります。
一般的には、診察料と投薬で治療費は3,000円〜8,000円くらいです。

しかし吸収病巣の最終的な治療は、抜歯です。
ただ高齢とか他の基礎疾患を持っている場合などでは、全身麻酔にリスクが高くなります。
そのような場合には、内服薬などで痛みを取ってあげるなどの対処療法を行います。

全身麻酔で単純な抜歯を行う場合には、5〜6万円はかかると思ってくだい。
しかも重度の吸収病巣になると、歯と顎の骨が癒着しています。
そのため、それだけ治療費もかかってしまいます!

吸収病巣の予防方法

残念ながら有効な予防方法はありません
そのため歯周病や口内炎など、他の口の中の病気と併発しないように注意が必要です。

定期的に歯周病を検査など、歯科検診を行います。
また歯石がついている場合には、口腔内のケアを行います。

日々の歯磨きなどのホームケアも、大切ですよ!

吸収病巣を起こしやすい猫種

すべての猫がなってしまう可能性があります。

まとめ

吸収病巣は、口内炎や歯周病と勘違いされやすい病気です。
しかも猫に多い口の中の病気ですが、早期に見つければ痛みの少ない生活ができます。
もし、気になる兆候が見られたら早めにご相談くださいね!
元気に暮らせるよう、お手伝いします!

 

■アニコム;このサイトにも猫のはについて説明してます!

  1. 元気がない
  2. 口が臭い
  3. 歯が折れる
  4. 歯みがき
  5. 痩せてきた
  6. 食欲がない

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