若山動物病院ブログ
ケラチン含有性病変って何だ??
せんせい!
腕の部分にポコッとしたシコリがあるんの
いつからあるか、わからないけど気になって・・・
そんなもん、調べりゃ良いじゃん?
針刺して細胞取って、細胞診すれば??
そんなことで、針生検となったのですが・・・
【シコリ等の詳細】
体調とも一般状態は良好!
痛みとかの症状はナシ
シコリは小さく約0,5 cm
皮膚の下に丸い感じで触れるが、皮膚の下の組織との固着は無い
毛を刈るとドーム状
その部分の皮膚は赤くも無く毛も抜けてない
針生検の結果は「ケラチン含有性病変」だって
それって毛穴由来の腫瘍じゃん?
そう言えば、ケラチン嚢胞って腫瘍性のものじゃないものもあった・・
どちらにしても良性で、きれいに切除すれば問題なしだよ!
「ケラチン含有性病変」って、稀に悪性もあるんだって・・・
だから病理組織学的検査が必要だって・・・
もし嚢胞病変が破裂した場合・・・
ケラチンが免疫細胞と接すると、激しい炎症反応を起することもあります。
そんなことを考えると、やはり切除して病理組織検査は必要です!
そのようなことから、今日はその部位の手術です。
本当に、本当に小さなシコリなんです。
こんな小さなモノを見つけた飼い主さんの皮膚のケアって、すごいですよね!
検査の結果、悪性じゃ無いことを祈ってます!
皮膚にできる腫瘍を発見しやすいのは、自宅で行うシャンプーのときです。
皮膚のケア、皆さんよろしくお願いいたします!
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