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「ソレンシア」という薬

  • キャットタワーなどの高い場所に飛び乗らなくなった
  • 動きが鈍い
  • 歩き方が変・歩くときに足を引きずる
  • 立ち座りに時間がかかる
  • カラダに触られるのを嫌がる

このような症状、よく老齢の猫ちゃんに見られますよね?
まぁ「キャットタワーに飛び乗れない」を除けば、ヒトの老人と同じ症状っぽいですよね。

「あらぁ~やっぱり歳のせい?」
そう思うのは、チョット待って!

このような症状が見られるって、足腰の痛みが原因ってこともありますよね?
そうなんですよ!
猫ちゃんに多いのが「変形性関節症(OA)」って病気です。

この病気は発見が難しいとも言われています。
その理由は、足が痛いはずなのに足に症状が出ない事があるからです。

例えば元気が無い、爪研ぎをしない、毛繕いをしないって言う感じの症状しか出ない子もいるからです。
このような症状は、高齢の猫ちゃんの多くが罹っている慢性腎臓病(CKD)と被ってしまうこともあるからです。
まぁ実際に「変形性関節症」に罹っている猫ちゃんは、慢性腎臓病にも罹っている事が多いのは事実です。
慢性腎臓病に罹っていると、鎮痛剤が使いにくいんです!
また食欲も落ちてる事も多く、投薬しずらくもなっています。

そのような時に使われるのが「ソレンシア」と言う「変形性関節症」の薬です。
この薬は腎臓に負担がかかりませんし、1度の注射で1か月間も効果が持続します。
ただ動物用の薬であるため、ヒトの薬と比べて高価になってしまいます。

ソレンシア」は猫ちゃんの関節疾患の治療に使用される、注射薬です。
しかも関節炎などの炎症性の病気に対して、比較的に早く特異的に効果を発揮し長期間痛みを軽減します。

そのため生活の質が大幅に改善するだけでなく、肝臓や腎臓への負担が少なく副作用のリスクも低くいことが確認されているそうです。
使用にあたっては、関節の状態を確認してからですよ!