若山動物病院ブログ
流行病じゃないのに
お腹減って、お腹減って！
だからいっぱい食べるのにさ、痩せちゃうんだよ。
しかも喉が渇くんで、水をいっぱい飲んじゃうからオシッコも大変！
それってさ「多飲多尿」ってやつじゃん？
ねッ、糖尿病じゃないの？？
このような症状の子たちが、ここ数日来院しています。
「多飲多尿」で考えられる病気は、以下のようなものが挙げられます。
- インスリンの分泌不足から起こる「糖尿病」
- 副腎からのホルモンが出過ぎてしまう「副腎皮質機能亢進症（クッシング）」
- 水分の再吸収する能力が落ちてしまう「腎臓病」
- 不妊手術をしていない高齢のメスに多いとされる「子宮蓄膿症」
全部の子が、検査をしてみると「糖尿病」でした。
糖尿病で最初に気がつきやすい症状は「多飲多尿」と「よく食べるのに体重が減る」です。
しかも腎臓病や肝臓病などの合併症を伴うことも多いとされ、ここ数日に糖尿病で来院した子の半分以上が肝臓病が併発していました。
糖尿病は軽症であればフードと運動などでコントロールしますが、多くはインスリンの注射による治療が必要になります。
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンの一種で、フードを食べた後に血糖値が上がると分泌されます。
その結果、血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれエネルギーとして使われます。
また余ったブドウ糖はインスリンの働きにより、グリコーゲン中性脂肪となり肝臓などに蓄えられます。
血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけなので、インスリンは生きていく上ではとっても大切なホルモンです。
糖尿病は太った子や、バカ喰いや偏った食事から血糖値が急に上がるような生活をしている子に発症しやすくなると言われています。
そしてワンちゃんでは、メスに多いとされています。
予防は・・・
散歩などの運動とフード！
定期的な健康診断
そしてオシッコの状態を日々確認し、早期発見です！