若山動物病院ブログ
手作りとお裾分け
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
療養中の栄養管理はとても重要です。
食べた物が体を作り、病気に打ち勝つ力を蓄えて健康へと導きます。
しかし、体調を崩している子の中には、調子の悪さや精神的な面からご飯が食べられなくなってしまう子もいます。
ご飯が食べられない状態が長く続くと、栄養が不足して病状や体調の悪化を進行させてしまうことも。
給餌の補助をしても食べない場合には、療法食だけにこだわらず今その子が食べられるものを探して栄養の補給を促していきます。
現在入院している子もそのなかの一頭。
この子はきちんとした栄養補給が必要な疾患のため、毎日一緒に相談しながらその日のご飯を選んで、時には院内でご飯を手作りすることもあります。
今日もご飯の準備をしていると、後ろから感じる熱い視線と荒めの呼吸音。
静かに振り返って見ると、そこにいたのは病院犬シロちゃん。
どうやら今準備しているものが美味しいご飯だと気づいている様子。
出来上がったご飯を犬舎へ持っていくためにシロちゃんの横を通ると、
「えぇ〜、いいんですかぁ?」と言わんばかりのこの表情。
誰もあげるなんて言っていないのに… ( ˙▿˙ ; )
これだけの期待をして待っているのに、一口もお裾分けをしないのはなんだかなぁ。
といつも思ってしまうので、毎回ちょっと多めに作ってしまうのです (●´Д`●)ゝ
今回も美味しい手作りご飯のお裾分けをしていきます。
人から貰い物をする時には、必ずと言っていいほど白目が見えちゃうシロちゃんです。
シロちゃんが美味しいものをもらっていると聞きつけて、病院犬のルーサー・ロイスも集まってきました。
ルーサーは貰う物をしっかりと確認してから口に入れていきます。
ロイスはすぐにお口にパクリ!
物の食べ方にも個性は出ますよね。
いつまでも健康で長生きするためには、食べ物はとても大切です。
「どんな物を食べるか」も重要ですが「どんな気持ちで食べるか」も大切にしていきたいですよね!