若山動物病院ブログ
趾間皮膚炎
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
6月になって、気温の上昇とともに日差しの強い日が多くなってきました。
それでも吹く風は涼しいため、朝夕は気持ちよくお散歩ができます。
そんな時季に気をつけたい病気の一つが『趾間皮膚炎(しかんひふえん)』です。
『趾間皮膚炎』とは、指や肉球の間に炎症をおこしてしまう病気のことで『趾間炎(指間炎)』とも呼ばれています。
趾間皮膚炎にはさまざまな原因がありますが、一つだけでなく、いくつかの原因が重なっておこっている場合もあります。
- アレルギー
- 感染症
- 外傷
- 火傷
- 異物
- 環境因子
- 爪の異常
- ストレス
- 代謝性疾患
- 免疫性疾患
- 神経性疾患
趾間皮膚炎を悪化させないためには、患部を「舐めさせない」ことが大切です。
舐めたり咬んだりしてしまうと細かな傷を作り、新たな感染症を引き起こしてしまう場合があります。
趾間皮膚炎には明確な予防法があるわけではありません。
しかし、日頃から気を付けて見てあげたりケアをしてあげたりすることで早期発見につなげることができます。
- 足裏の毛を短くしておく
- 定期的に爪切りをする
- 外から帰ったら流水で足を洗う
- 肉球クリームなどで保湿する
これからの季節は皮膚トラブルが多くなる時季でもあります。
「舐めてるな」「掻いてるな」と思ったら、シャンプーしてあげるだけで悪化を防ぐこともできます。
日頃からよく観察し、早期発見・早期治療につなげましょう!
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