若山動物病院ブログ
タポタポ
佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。
最近…だけではありませんが、
ネコちゃんの飼い主さんに「この子、太っている??」と聞かれることがあります(=^・^=)
他の子と比較することが難しいので気になってしまいますよね~!
特にみなさん口をそろえて「お腹にお肉がついていて…」とよく言います(`・ω・´)
病院で暮らしているネコのおきくちゃんでいうと…
![おきく](https://dr-nyan.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC01378.jpg)
歩くとプラプラ揺れてかわいいココのことです(*^▽^*)
![](https://blog.dr-nyan.com/wp-content/uploads/2020/05/DSC02326-e1589859604754.jpg)
このタポタポお腹にちゃんとした名前があるのをご存じでしょうか~??
『プライモーディアルポーチ』(別名:ルーズスキン)と呼ばれているのです。
直訳すると『原始的な袋』。
ほとんどの方はこのタポタポを太ってたるんだものだと思っています。
ですが、痩せている子やライオン・トラといった大型のネコ科にも見られるのですよ(。-`ω-)
ネコ科の正常な特徴で、性別や体調など関係なくどの子でもある程度はたるんでいるようです。
そう、お腹がタポタポでも一概に太っているとは言えないのです( *´艸`)
このタポタポの役割は解明されていませんが、
有力な説としては
1・柔軟性を高めるため。ジャンプやキックのときに後肢がよく伸びるようにある。
2・お腹を守るため。ケンカなどでお腹を噛まれたときに皮が伸びて内臓をガードするためにある。
と、されています。
ベンガルやエジプシャンマウといった野生に近い血統をもつ猫種では、このポーチがスタンダードの基準になっていることもあるんですよ~!!
ネコちゃんのことでまた一つ詳しくなれました(^_-)-☆