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若山動物病院ブログ

血液検査の結果!

余命宣告を受けた猫ちゃんが来院しました。
来院の理由は食欲が無いので、どうしたら良いのかの相談でした。

検査結果を見せていただくと、BUN値とCre値がなどなど・・・
そこで、当院の検査の考え方を説明しました。

腎臓は、体内の老廃物をオシッコと一緒に体の外に捨てる働きをしています。
そのため、生命を維持する上で非常に大切な臓器です。

猫は7歳を超える頃から腎臓の機能が弱まり、腎不全を発症しやすくなります。
しかも猫の腎不全は発症率が高く、治らない病気でもあり死因のトップとも言われることもあります。
もし慢性腎不全の状態になってしまうと、生活の質も落ち場合によっては尿毒症などを引き起こしてしまいます。

そんな腎臓病は猫を飼う方にとり恐怖の病気!とっても怖い病気です。
特に食欲が落ちてくると「薬だ!腎臓病食だ!点滴だ!」と悩みも増えちゃってるようです。
そのためか多くの飼い主さんが、血液検査値に振り回される傾向があります。
でも血液検査の結果と病態・・つまり病気の状態とは違うことがあります。

そもそも食欲が落ち、なかなか元気に戻らないと血液検査を行い原因を探ろとします。
そこで検査値が悪いものが見つかると、食欲が戻らないのはそれが原因かな?
そう思うことが、ありますよね!
でも実際には、そこが1番の原因じゃ無いこともあります。

例えば、この猫ちゃんです。
ご老体の割には、動いてる。
食べるには食べるけど、なんか考え事をしている感じ。
心配なので血液検査をしたい!

ちょっと貧血だけど他の検査値に悪い所が無さそうなので、チョット不調っぽい原因は貧血かな?
でも実際に、そうなんでしょうか?
検査は、これで終わって良いのでしょうか?

実はチョット不調ぽかった原因は、腸に出来た腫瘍からでした。
このように血液検査じゃわからない病気もあるため、注意が必要です!

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