若山動物病院ブログ
免疫老化ってなぁに??
新型コロナウイルス・ワクチンの7回目を接種してきました。
いや~こんなに幾度も接種するほど、今回の感染症は大変だったんだなって思います。
それにしても、高齢になると色々ありますよ!
ほんと、そうなんです!
年を重ねるごとに、体だけじゃなく免疫機能も老化しちゃうんです。
これは俺らも同じことなんぜ!
ちなみヒトじゃ、20歳を過ぎると免疫機能は落ち始めるだってさ!
ちなみ・・・免疫ってなに?
免疫とは細菌やウイルスなどから体を守る、体に備わっている防衛システムです。
免疫には体の中に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を、やっつけ体を病気から守る防衛システムです。
その文字からもわかるように「免疫」とは『疫=病気』から『免=まぬがれる』ことです。
そして免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の二種類があります。
「自然免疫」は生まれた時から体に備わっている免疫で、体の中に細菌やウイルスなどの病原体が入ってくると自然に攻撃する最初の免疫です。
「獲得免疫」は生活の中で体内に入り込んだ病原体を記憶することで、同じ病原体が体の中に入ってきた時に即攻撃する免疫です。。
高齢者は病気になると慢性化や重症化しやすくなります。
これが加齢とともに免疫機能が落ちる「免疫老化」と呼ばれる現象です。
まぁ高齢になると免疫力が落ちるのは、しょうがない事だし誰もが知っていることです。
ねぇ~免疫老化が起こるって何?
なんで高齢になると、免疫力が落ちちゃうの?
免疫老化とは体の中でどのようなことが起こっているのでしょうか。
免疫老化が起こると体の中に入ってきた病原体を認識する力が落ちるため、病原体を排除するパワーも弱くなっています。
また獲得免疫や炎症反応を制御する機能も落ち、病気が重症化しやすくなるだけでなく自己免疫疾患やガンの発症、ワクチンの効果も悪くなってしまいます。
このように免疫老化が起こると病気に感染症しやすくなるだけでなく、慢性化したり重症化してしまうんです。
結局さ、加齢とともに免疫を司る細胞の作られる量が減ちゃうんだ・・・
しかも質の良い抗体を作ることもできないんだね。
だからワクチンを幾度も接種しなくちゃなんだ。