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若山動物病院ブログ

足先をベロベロ・カミカミ

足先を舐め皮膚炎を起こしちゃったいるワンちゃんが、来院しました。
アトピーってことでアポキルなどの薬を飲んで治療をしても、その時は良くなるけど・・・
良くなったからと言って治療を止めると、悪化するを繰り返している!
特に左の後ろ足先を舐め舐め、暇さえあれば舐めて前歯で噛むこともあるそうです。

何か気になって、気がついたら舐めちゃってる・・・
そしたら痒くなってしまって、また舐めちゃう
どうにかして!!

なるど足裏は腫れ、指の間や肉球の間が真っ赤になっています。

舐めるからヨダレが付く
ヨダレが付くと痒くなる
痒くなると、また舐めたり噛んだりしちゃう!
それ悪循環だよね?

じゃぁ~舐め始めた原因は何でしょうね??
でも足先を舐めるのは、普通は前足が多いような気がします・・・

でも後ろ足を舐める・・・
しかも特に片足を・・・
そこでチェック!

結果は・・・
腰のレントゲン写真を撮ってみたら、脊柱管内に白く写るモノ(赤矢印の先)が幾つか見えました。
まだ歩き方などには異常は見られませんが、脊髄の神経にトラブルが起きている可能性があります。

これって「椎間板ヘルニア」じゃないのかしら?
神経を圧迫してんじゃないの?

椎間板とは背骨と背骨の間にある、クッションの働きをしている組織です。
その椎間板のトラブルが元で脊髄神経を圧迫し、問題が起こるのが椎間板ヘルニアです。

脊髄神経の圧迫の程度により、症状は様々です。
痛みが出たり、重度であれば歩けなくなることもあります。

また軽度であれば、足にシビレが出ちゃう程度のこともあります。
そしてその足先のシビレが気になり、舐めたり噛んだりしてしまうこともあります。
何せワンちゃんは体に不調があっても、教えてはくれません。

何せ無口なもんなので・・・
こんなとき困らせちゃうよね!

ちなみ椎椎間板ヘルニアによるシビレは両足に症状が出ることが少なく、多くは片足です。
その理由は、左右の両側の神経が同時にトラブルことが少ないからです。
このように腰の椎間板がヘルニアは、後ろ足にトラブルが出ます。

首の椎間板にトラブルを起こすと前足に症状が出たり、前足と後ろ足の双方に症状が出ることがあります。

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