若山動物病院ブログ
CATと言っても猫じゃ無い!
先生!
シロちゃん〝CAT”ですヨー!
はぁッ?????
私ゃ、猫じゃ無いですよ?
DOG!、DOD!
生まれた時からDOG!犬ですよ!
当院で行っている治療の中に、『CAT』と呼ばれるものがあります。
『CAT』とは『CD3 Activated T Lymphocyte』の略で、免疫療法の一つである活性化リンパ球療法のことです。
このCATは、「がん」で行われることが多い治療方法です!
一般的に「がん」の治療方法には、以下のものがあります。
- 外科手術
- 抗がん剤などの化学療法
- 放射線療法
これら三つを「がんの三大治療法」とも言いますが、これらの治療には大きな侵襲性や副作用などを伴うことが多々あります。
免疫療法とは
免疫療法は「がんの第四の治療方法」とも言われ、危険を伴うこともなく効果も期待できる治療方法とされています。
免疫療法は「エビデンス」のある治療方法、つまり「効果があることが確かめられている治療方法」なんです。
免疫療法には、以下のような効果が期待できます。
- 手術や抗がん剤、放射線療法など、他の治療と併用することもできる
- 他の治療との併用で相乗効果による治療効果も得られる
- 抗がん剤などで問題となる副作用を軽くできる
- 体に対する負担が少ない
免疫療法は認知度も低く、また治療を行える施設も少ないため、どうしても「がんの末期」に使うことが多くなってしまっています。
ただ末期になると体力や免疫力が落ちていたり、併発症のリスクも高くなっています。
またそれだけでなく、他の臓器や組織にまで転移していることもあります。
できれば、そのようなことになる前に治療を始めてあげたいものです!
緩和ケアとしての活性化リンパ球療法(CAT)
免疫療法の中でも活性化リンパ球療法(CAT)は、緩和ケアとしても有効な治療方法なんです!
もちろん「がん」だけでなく、その他の病気でも使うことができますよ!
活性化リンパ球療法(CAT)には、以下のような効果があります。
- 免疫力を高める
- 併発症の原因となるような細菌やウィルスの感染から身を守る
- 痛みなどの症状の軽くする
- 元気・食欲が戻るなど生活の質を改善させる
『緩和ケア=ガンの終末期の治療』ではありません!
様々な病気において辛くなく暮らせるようにするために行う、生活の質(QOL)を改善させることができる治療方法です。
そのため緩和ケアを早期から行うことにより、辛くない生活だけでなく生存期間までもが長くなることがわかっています。
生活の質が良くなるだけでなく、長生きもできるなんて!
素晴らしい!