佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。

今回は春の予防シーズンによく聞く「フィラリア症」についてです♪

フィラリア症とは、寄生虫に感染する病気で心臓や血管の中にフィラリアが寄生します。
肺動脈や心臓に侵入し、全身の血液循環や呼吸器、肝臓、腎臓などに影響を及ぼします。
呼吸困難、咳、体重減少、倦怠感等の症状を引き起こし、放置していると死を招く危険もある怖い寄生虫です⚠

写真はフィラリアの標本です。
線のようにぐねぐねしているモノがフィラリアです。
実はこのビンに入っているフィラリアは一頭のワンちゃんから摘出されたものなのです…。
こんなに多くのフィラリアに寄生されたら、体がおかしくなってしまうのが分かりますよね( ﾟДﾟ)

どこからフィラリアがやって来て、感染してしまうのか…？
それは、「蚊」が運んできます！！

蚊が血を吸うエモノを体温や呼吸で見つけると言われています。
私たちヒトもかなりの数を蚊に刺されますが、ヒトよりも体温の高いワンちゃんやネコちゃんは気が付かないだけで蚊に刺されているのです🦟

蚊に刺される＝フィラリア症にかかるリスクがあるため、年齢に関係なく
フィラリア症にならないように予防をすることが大切なのです(*’▽’)

フィラリアの予防は蚊が発生するシーズン＋前後１ヶ月が必要です。
食べるタイプの予防薬は毎月１回、投薬します♪
ワクチンタイプもありますので毎月食べさせるのが大変な方はご相談くださいね( *´艸｀)

毎年、フィラリアの予防を始める前には血液で行なうフィラリアの検査が必要です！！
ノミダニの予防薬とは違い、予防をする前に
きちんと「今フィラリア症にかかってない」ことを確認する必要があります👀

もしも体内にフィラリアがいた場合には予防よりも駆虫が優先です。
知らずに予防薬を与えてしまうと死につながる危険を伴いますので毎年検査しましょう⚠

当院では顕微鏡で行なう検査と専用の検査キットで行なう検査でのダブルチェックをしています(*´ω`*)

フィラリア検査は「春の健康診断」のプランやパックでお得に検査することもできますよ♪