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これって病気なの?

これって病気なの?

健康診断の結果を、説明していますが・・・
皆さん健康診断の結果を見て、赤い文字に眼が釘付けになります。
その赤い文字とは、「検査値」が「基準値」を外れた際に表示されます。

赤い文字で表示されてると、不安になっちゃってドキドキしちゃうんです。
でも赤い文字が無いだけで安心しちゃうのね・・・
「基準値」に入ってないと、病気なのかしら??

ワンちゃん猫ちゃんの健康診断も、ヒトの検査と同じように「検査値」と「基準値(参考基準範囲)」が並んで表示されています。
一般的には、基準値の中に入っていれば「正常値」と考え、基準値から外れていれば「異常値」と言うことになるのでしょうか・・・

「基準値」は「集団の基準値」で、健康な個体から統計学的に求められたものなんです。

例えば1000頭の健康なワンちゃん(猫ちゃん)がいたとします。
その仔たちから採血し、調べた検査値があったとします。
その検査値を、数値の高い順から低い順に並べます。

健康でも検査値が高く出る仔の25頭(2.5%)、また健康でも検査値が低く出る仔の25頭(2.5%)を除いた、その間の950頭を含んだ範囲を「基準値」とします。

このように健康な仔の集団の検査値から、極端に高い検査値と低い検査値を除いた95%が含まれる範囲が「基準値」です。
つまり健康であっても、5%の仔が基準値から外れてしまっています。
つまり5%の仔は、健康であっても異常値とされてしまうのです!
このように「基準値」は統計的な目安として、設定されています。

また実際には、その仔その仔で「正常値」が違います
そのため健康と思われている時から定期的に健康診断を受け、検査データーを積み上げて自己の正常値を知っておくことが重要になります。

そして健康寿命を延ばすためにも、カラダの中の小さな変化に気づいてあげることです。
特に猫ちゃんは体調が悪くても不調を表に出すことが少ない、言い換えれば病気を隠してしまう動物です。
日頃から健康状態を把握して、太く長く明るく楽しく暮らしましょう!