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若山動物病院ブログ

生活習慣病

生活習慣病

こんにちは。
千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。
この夏、とても気温が高く普段しっかり運動していた子もあまり動かなくなったりすることで生活の質が落ちている傾向にあります。そこで注意していきたいのは生活習慣病です。
今回は犬猫の生活習慣病である『糖尿病』についてお話ししようと思います。

1. 糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンと呼ばれるホルモンが不足したり、適切に働かないことにより、血糖値が異常に高くなってしまう病気です。インスリンは、食べ物から得た糖分を細胞に取り込み、エネルギーとして使うために必要です。これがうまく働かないと、エネルギー不足となり、様々な健康問題が起こってしまいます。

2. 犬猫の糖尿病の原因

糖尿病の原因は、生活習慣や遺伝、年齢などさまざまです。以下が主な原因です:

  • 肥満:過剰な体重は、インスリンの働きを妨げ、糖尿病のリスクを大きく高めます。
  • 運動不足:適度な運動が不足すると、血糖値をコントロールする機能が低下します。
  • 食事:高カロリーや炭水化物の多い食事は、糖尿病のリスクを増加させます。
  • 遺伝:特定の犬種や猫種では遺伝的に糖尿病のリスクが高い傾向があります。
糖尿病

3. 犬猫の糖尿病の症状

  • 多飲多尿:水を大量に飲み、頻繁に排尿するようになります。
  • 体重減少:食欲があるにもかかわらず、体重が減少します。
  • 食欲の変化:異常な食欲増加、または逆に食欲不振が見られます。
  • 活動量の低下:元気がなく、だるそうに見えることがあります。
  • 白内障(犬):進行すると、目が白く濁る白内障を引き起こすことがあります。

4. 糖尿病の診断と治療

糖尿病の診断には、血液検査と尿検査を行います。

治療には、下記のような方法があります。

  • インスリン注射:糖尿病の犬猫は、毎日のインスリン注射が必要な場合があります。これにより、血糖値をコントロールします。
  • 食事療法:糖尿病の管理には、炭水化物や糖分が少ない食事が重要です。
  • 運動:適度な運動も血糖値をコントロールするために効果的です。

5. 糖尿病の予防方法

糖尿病の予防には、適切な生活習慣が欠かせません。以下の点に注意することで、リスクを減らすことができます。

  • 適切な食事管理:バランスの取れた食事を与え、肥満を防ぐことが重要です。普段の運動量も考え、あげすぎには注意しましょう。
  • 定期的な運動:日常的に運動を取り入れることで、肥満の防止に繋がります。
  • 定期的な健康診断:年齢を重ねると糖尿病のリスクが高まるため、定期的な健康チェックをしましょう。只今当院、秋の健康診断を行っています。

まとめ

犬猫の糖尿病は、早期発見と適切な管理で健康的な生活を送ることが出来ます。肥満や運動不足などの生活習慣に気をつけていきましょう。上記の症状が見られたら、ご相談だけでも大丈夫ですのでで病院にご相談ください。
またコラムにも糖尿病のことについてまとめた記事がありますのでそちらも是非ご覧ください。
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