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猫も夏風邪?クシャミや鼻水にご注意を

猫も夏風邪?クシャミや鼻水にご注意を

このところ何でか多いのが、クシャミする猫ちゃんなんです・・・

「うちの子、最近クシャミをよくするのよねぇ〜風邪かしら?」
「夏なのに鼻水を垂らしちゃって、猫も風邪ひくのかしら?」

そうなですよ!
今日も、クシャミして鼻水垂らしてる子の来院がありました。

目次

猫も夏風邪?

ヒトでも夏に風邪をひくことがありますよね?
実は猫も同じように「夏風邪のような症状」を見せることがあります。

暑さや湿度で体力が落ちやすいこの季節は、猫の免疫力も落ち気味です。
そこにウイルスや細菌が入り込むと、クシャミや鼻水といった症状が出てしまうことがあります。

夏に猫が体調を崩しやすい理由

夏は気温や湿度の変化が激しく、エアコンの効いた室内と外気温の差も大きくなります。
その結果、猫の体調管理が難しくなり、抵抗力が落ちることもあります。
特に子猫やシニア猫は影響を受けやすいのです。

また夏場は飼い主さんが窓を開ける機会も増え、外から病原体が持ち込まれるリスクもあります。

「夏風邪」のような症状を起こす主な原因

猫のクシャミや鼻水の多くは上部呼吸器感染症(猫風邪)によるものです。
夏場に多い原因としては次のようなものがあります。

猫ヘルペスウイルス感染症

ストレスや免疫低下で再発しやすい。目やにや結膜炎も伴う。
▶️ 猫ヘルペスウイルス感染症とは?症状や治療法を解説

猫カリシウイルス感染症

鼻水・クシャミに加え、口内炎や発熱を起こすことも。
▶️ 猫カリシウイルス感染症とは?症状や治療法を解説

クラミジア

特に涙や目やにが目立つ感染症。
▶️ 猫クラミジア感染症とは?症状や治療法を解説

マイコプラズマ

最近増えている細菌性の原因。
気管支炎や肺炎に進行することもある。
▶️ 猫のマイコプラズマ感染症とは?症状や治療法を解説

しかもこれらは混合感染を起こすケースもあり、症状が長引く原因になります。

当院での検査と治療

「ただの夏風邪かな?」と思っても、猫の場合は油断できません。
当院では場合によってはPCR検査を行い、どの病原体が関わっているかを調べることがあります。
治療は原因によって異なりますが、一般的には以下のような方法で行います。

  • 免疫を高めるサプリメントを使う
  • 抗ウイルス薬や抗生物質を使う
  • 点眼薬や点鼻薬
  • 水分や栄養の補給をし体力UPに努める

特に猫は鼻が詰まると食欲が落ちやすいため、早めの対応が大切です。

ご家庭で気をつけたいこと

夏風邪のような症状が出たら、病院での治療に加えてご家庭でのサポートも重要です。

快適な環境を保つ

室温・湿度を整え、乾燥を防ぐ(加湿器や濡れタオルも有効)。

ストレスを減らす

静かに休める場所を確保。過度なスキンシップは控える。

清潔を保つ

鼻水や目やにはこまめに拭き取り、寝具やタオルは清潔に。

食欲チェック

鼻づまりでフードを食べにくい場合は、温めたウェットフードを。

ワクチン接種

ヘルペスやカリシはワクチンで重症化を防げます。

まとめ:猫の「夏風邪」は放置しないで

夏場の猫のクシャミや鼻水は、ヒトでいう「夏風邪」のように見えるかもしれません。
しかし実際には、ヘルペスカリシクラミジアマイコプラズマなど、複数の病原体が関わることもあります。
「ただの猫風邪かな?」と思っているうちに悪化してしまうこともあります。
そのため、気にある場合には早めにご相談くださいね。

043-486-0717