Dr.Nyanのすこやかコラム
飼い主様に伝えたい犬猫の病気や日常ケアについての役立つコラムをお届け♪
猫の膀胱炎|頻尿・血尿・トイレ以外での排尿の原因と治療

猫の頻尿・血尿・トイレ以外での排尿は、膀胱炎の代表的な症状です。
最も多い原因はストレスによる特発性膀胱炎ですが、尿石症や細菌感染、命に関わる尿道閉塞でも同じ症状が現れます。
特にオス猫で「何度もトイレへ行くのに全く尿が出ない」場合は緊急受診が必要です。
「何度もトイレに行くのに少ししか出ない」
「血尿が出た」
「トイレ以外の場所でおしっこをしてしまう……」
猫のこうした排尿異常は、泌尿器疾患の中でも特に多い「膀胱炎」の代表的なサインです。
なかには、環境の変化によるストレスが引き金になっているケースも少なくありません。
本記事では長年犬猫の臨床に携わる獣医師が、実際の診療症例をもとに、猫の膀胱炎(特発性・細菌性)の原因、見分け方、自宅でできる予防法やサプリメントの選び方まで分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 猫の膀胱炎の原因
- よく見られる症状と尿道閉塞との違い
- 動物病院で行う検査
- 治療法と再発予防
- 水分摂取やストレス対策
- サプリメントの選び方
【症例】こんな猫が来院しました

飼い主
昨日から何度もトイレに行っています。少しずつしか出ていないようで、血尿も出ています。
Dr.Nyan
尿検査では赤血球・炎症細胞が多数確認されました。細菌や結晶は認められず、超音波検査でも結石は確認されなかったため特発性膀胱炎と判断しました。


この飼い主様のお宅では、最近近所で大きな工事が始まり、その騒音が猫ちゃんにとって大きなストレスになっていたようです。
薬による治療だけでなく、お部屋の模様替え(静かな場所に隠れ家を作る)をご提案したところ、数日で元通りの元気な姿を見せてくれました。
猫の膀胱炎とは?
膀胱炎とは膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。
猫ではストレスが原因となる特発性膀胱炎が最も多く、尿石症や細菌感染でも同様の症状が現れます。
原因には特発性膀胱炎(FIC)、細菌感染、尿石症などがあり、最も多いのはストレスが関与する特発性膀胱炎です。
| 種類 | 割合 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 特発性膀胱炎(FIC) | 約60〜70% | ストレス 肥満 水分不足(細菌なし) |
| 細菌性膀胱炎 | 約20〜30% | 大腸菌などの細菌感染 |
| 尿石症による膀胱炎 | 約10% | 結石による膀胱粘膜刺激 |
Dr.Nyan
猫の膀胱炎の半数以上はストレスが原因の「特発性膀胱炎」です。「うちの猫はストレスがない」と思っていても、猫には人間には気づかないストレスがあることが多いです。
猫の膀胱炎は早期に治療すれば良好に回復することが多い一方、尿道閉塞を伴う場合は命に関わるため早期診断が重要です。
猫の膀胱炎でよく見られる症状
- 頻尿(何度もトイレに行くが少量しか出ない)
- 血尿(ピンク〜赤色の尿)
- 排尿時に鳴く・痛がる・いきむ
- トイレ以外の場所で排尿する(痛みを避けてトイレを嫌がる)
- 陰部を過剰に舐める
- 元気・食欲の低下
Dr.Nyan
「トイレ以外でおしっこをした」という場合、叱らないでください。膀胱炎の痛みでトイレが怖くなっているサインです。
すぐ受診すべき症状
- 血尿
- 頻尿
- 排尿時に鳴く
- 尿が全く出ない
- 元気・食欲低下
【要注意】命に関わる「尿道閉塞」と膀胱炎の区別
膀胱炎と似た症状で、おしっこが全く出ない「尿道閉塞」は緊急事態です。
特にオス猫は尿道が細く閉塞しやすいため、「トイレに何度も行くが全く出ない」という場合はすぐに受診が必要です。
リスク先生
「おしっこが全く出ていない」かどうかが最重要です。12時間以上全く出ない場合は尿道閉塞の可能性があり、命に関わります。すぐに受診してください。
猫の膀胱炎を引き起こす原因
膀胱炎を起こす原因と発症頻度をまとめてみました。
| 原因 | 頻度 |
|---|---|
| 特発性膀胱炎 | ★★★★★ |
| 尿石症 | ★★★ |
| 細菌感染 | ★★ |
| 腫瘍 | ★ |
| 外傷 | ★ |
ストレス(特発性膀胱炎の最大原因)
猫は非常にストレスに敏感な動物です。以下のような変化が膀胱炎の引き金になります。
- 引越し・模様替え・新しい家具
- 新しいペット・人間の家族が加わった
- 工事・騒音・雷などの大きな音
- 飼い主の生活リズムの変化
- 多頭飼育での摩擦・縄張り争い

水分不足
水分摂取が少ないと尿が濃縮され、膀胱粘膜への刺激が強くなり炎症が起きやすくなります。ドライフードのみを与えている猫は特にリスクが高いです。
⚠️ 猫は「隠れ脱水」しやすい動物です
猫はもともと砂漠出身の動物で、喉の渇きを感じにくい体質を持っています。「水を飲んでいないな」と気づいた時には、すでに脱水が始まっていることも珍しくありません。これを「隠れ脱水」と呼びます。
「自分から飲まない子には、どうしたらいいんでしょう?」
「”喉が渇く前に飲ませる”がポイントです。猫が自然に水を飲みたくなる環境を作ってあげましょう。」
すぐに実践できる工夫をまとめました。
| 工夫 | ポイント |
|---|---|
| 🐾 水皿を動線上に複数置く | 猫がよく通る場所に水皿を分散。 (寝床の近く・トイレの近くなど) 「ついでに飲む」習慣がつきやすい |
| 💧 噴水式給水器を使う | 流れる水を好む猫が多い。 循環式フィルター付きは新鮮な水を保てる |
| 🍽️ ウェットフードを取り入れる | ウェットフードの水分含有量は約70〜80%。 ドライフードのみは飲水量が不足しがち |
| 🌡️ 水の温度を変える | 冬は人肌程度のぬるめのお湯にしてみる |
| 🥣 器の素材・深さを変える | ひげが器に当たるのを嫌う猫がいる 浅めの皿が良い 陶器やガラスを好む子もいる |
水皿はトイレから離れた場所に置くのが基本です。猫はトイレの近くの水を嫌う傾向があります。
冬は特に注意!季節による飲水量の変化
猫の膀胱炎は冬に増える傾向があります。気温が下がると猫の活動量が減り、水を飲む回数も自然と少なくなるためです。おしっこが濃くなりやすく、膀胱への刺激が強まります。
| 季節 | リスク | 対策のポイント |
|---|---|---|
| ❄️ 冬(11〜2月) | 飲水量が減りおしっこが濃くなりやすい。 膀胱炎の再発が増える時期 | ぬるま湯 ウェットフード増量 給水器の見直し |
| ☀️ 夏(6〜9月) | 暑さで脱水しやすい 室内でも熱中症・濃縮尿に注意 | 水皿を増やす 冷房環境での水分補給を意識 |
| 🌸 春・秋 | 比較的安定している 環境変化(引っ越し・新入り猫など)によるストレスに注意 | 環境エンリッチメント・ストレス管理 |
「特に冬は、おしっこの色チェックを習慣にしてみてください。濃い黄色が続くようなら、飲水量を増やす工夫を始めるサインです。」
肥満・運動不足
肥満は特発性膀胱炎の明確なリスク因子です。去勢済みの室内飼育のオス猫は運動不足になりやすく注意が必要です。
細菌感染
大腸菌・ブドウ球菌などの細菌が尿道から膀胱に侵入して炎症を起こします。
若い健康な猫では少なく、高齢猫・免疫力が低下した猫・糖尿病・慢性腎臓病がある猫に多く見られます。
病院ではどんな検査をする?
猫の膀胱炎は症状だけでは原因を特定できません。
尿検査・超音波検査・レントゲン検査などを組み合わせ、膀胱炎なのか尿石症なのか、細菌感染なのかを診断します。
診断方法



| 検査 | 確認できること |
|---|---|
| 尿検査(試験紙・顕微鏡) | 血液・炎症細胞・細菌・結晶の確認 |
| 尿培養・薬剤感受性試験 | 細菌の種類・有効な抗生剤の特定 |
| 超音波検査 | 膀胱壁の肥厚・結石・腫瘍の確認 |
| レントゲン検査 | 結石(シュウ酸カルシウム)の確認 |
治療法
特発性膀胱炎の治療法
特発性膀胱炎の多くは自然治癒することがありますが、再発を防ぐためには環境改善が重要です。
- 鎮痛薬・抗炎症薬(痛みと炎症を和らげる)
- 環境改善(ストレス源の除去・隠れ場所の確保・フェリウェイなど)
- ウェットフードへの切り替え(水分摂取増加)
- 抗不安薬(重症・再発を繰り返す場合)


細菌性膀胱炎の治療法
- 抗生剤の投与(7〜14日間・尿培養結果に基づいて選択)
- 治療終了後の再検査(再発・耐性菌の確認)
Dr.Nyan
「症状が良くなったから」と勝手に抗生剤をやめないでください。
リスク先生
抗生剤を途中でやめると、耐性菌の原因になることがあります。必ず指示された期間を守りましょう。
膀胱炎は再発しやすい病気です
特発性膀胱炎は再発しやすいことが知られています。
当院でも一度改善した後、数か月〜1年以内に再発する猫を数多く診察しています。
症状がなくなっても、
- 飲水量を増やす
- トイレ環境を整える
- ストレスを減らす
といった生活管理を継続することが重要です。
サプリメントで膀胱と心をサポートする
サプリメントは膀胱炎そのものを治す薬ではありません。
治療や生活改善を補助し、再発を減らすことを目的として使用します。
サプリメントを治療や環境改善と並行して取り入れることで猫の膀胱炎を管理しやすくなる場合があります。
サプリメントには大きく「膀胱を守るタイプ」と「ストレスを和らげるタイプ」の2種類があります。

飼い主
薬じゃないサプリでも効果があるんですか?
Dr.Nyan
はい。特に繰り返す膀胱炎やストレスが引き金になっているケースでは、サプリメントが症状の管理に役立つことがあります。
膀胱を守るサプリメント(GAG層保護)
膀胱の内側には「GAG層」という薄い保護膜があります。この膜が傷つくと、おしっこの刺激が直接膀胱壁に当たって炎症や痛みが起きやすくなります。
| 成分 | はたらき | 代表製品例 |
|---|---|---|
| N-アセチルグルコサミン(NAG) | GAG層の材料を補う 膀胱粘膜の修復を助ける | Cystease、Cystaidなど |
| コンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸 | GAG層を直接補強 保水性を高めて刺激から守る | 各種配合サプリ |
| パルミトイルエタノールアミド(PEA) | 膀胱の炎症・痛みのサイクルを抑える抗炎症成分 | Redonyl Ultraなど |
傷ついた膀胱のコーティングを修復するイメージです。繰り返し膀胱炎になる子に特におすすめしています。
ストレスを和らげるサプリメント
猫の特発性膀胱炎は、ストレスが大きな引き金になることがわかっています。抗ストレス成分を補うことで、再発を防ぎやすくなります。
| 成分 | わかりやすい説明 |
|---|---|
| α-カゾゼピン (加水分解ミルクプロテイン) | 母乳に含まれる「ほっとする成分」 赤ちゃん猫が落ち着く仕組みと同じ原理で不安を和らげる 代表製品:Zylkene(ジルケン) |
| L-テアニン | 緑茶由来のリラックス成分 眠くならずに、穏やかに緊張をほぐします |
| トリプトファン | 「幸せホルモン」セロトニンのもとになるアミノ酸 慢性ストレスで不足しがち 一部の療法食にも配合されている |
「お薬のような強い鎮静ではなく、ふんわり落ち着かせてくれるイメージです。副作用が少なく、長期間使いやすいのが特徴です。」
サプリメントはどちらを選べばいい?
| こんな場合 | おすすめのタイプ |
|---|---|
| 膀胱炎を繰り返している | 膀胱を守るサプリ(GAG系) |
| 引っ越し・来客・工事などストレスが多い | ストレスを和らげるサプリ |
| 両方気になる・重症化を防ぎたい | 2種類の併用もOK |
サプリメントはあくまで補助です。
水をよく飲ませる・隠れ場所を作るなど環境を整えることが一番の予防になります。症状が続く場合は必ずご相談ください。
予防方法
水分摂取量を増やす
- ウェットフードへの切り替え(またはドライ+ウェット混合)
- ウォーターファウンテン(循環式給水器)の設置
- 水飲み場を複数設置
猫の膀胱炎予防の鍵は「おしっこを薄めること」
膀胱炎の予防で最も重要なのは、おしっこを薄めること(尿を希釈すること)です。
おしっこが濃いと、膀胱の内側を刺激する成分(ミネラル・老廃物)が高濃度のまま膀胱壁に長時間触れ続けます。逆におしっこが薄ければその刺激がやわらぎ、炎症が起きにくくなります。

飼い主
水を飲ませるってよく聞くけど、なぜそんなに大事なんですか?
Dr.Nyan
膀胱を守る一番シンプルな方法は、水たくさん飲んでおしっこをたくさん出すこと。おしっこで膀胱を洗い流すイメージです。飲水量が増えると、膀胱が定期的にリセットされて炎症が起きにくくなります。
飼い主さんができる「おしっこの色チェック」
難しい検査は不要です。トイレ後のおしっこの色を見るだけで、水分が足りているかどうかがわかります。
| おしっこの色 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 🟠 濃い黄色・オレンジ | 濃すぎる 水分が不足 | 飲水量を増やす工夫を |
| 🟡 薄い黄色(麦茶程度) | ✅ 理想的な状態 | このまま維持 |
| ⬜ ほぼ透明 | 多飲多尿の疾患の可能性 | 続くようなら受診を |
| 🔴 赤・ピンク・茶色 | 血尿の可能性 | すぐに受診 |
目標は「薄い黄色」です。透明に近いほど良いわけではありません。ほぼ透明なおしっこが続く場合は、腎臓病・糖尿病・ホルモン疾患のサインのこともあるため、一度受診してください。
1日の飲水量の目安
1日の理想的な飲水量の目安は「体重×50mL/日」です(ウェットフードの水分含む)。
飲水量が増えれば自然とおしっこの回数・量も増え、膀胱が定期的にリセットされます。
「ウェットフードへの切り替えや、複数の水皿を置くだけでも飲水量はぐっと増えます。次のセクションで具体的な工夫をご紹介します。」
飲水量が足りているかの目安として、おしっこの色が薄い黄色になっているかを確認しましょう。
自宅でのストレス管理
- 隠れ場所・高い場所(キャットタワー)を確保する
- フェリウェイ(猫の安心ホルモンの合成製剤)の使用
- 多頭飼育では1頭ずつのスペース確保
- 環境の変化をできるだけ減らす
トイレ環境の整備・管理


- トイレは猫の頭数+1個が目安
- 毎日掃除(汚いトイレは我慢の原因に)
- 排尿の量・回数・色を毎日確認する
Dr.Nyan
毎日のトイレチェックで早期発見できます。猫砂をシーツ系(白いもの)に替えると血尿に気づきやすくなります。
こんな症状があれば早めに受診を
| 症状 | 受診の目安 |
|---|---|
| 何度もトイレに行くが少量しか出ない | ⚠️ 早めに受診 |
| 血尿(ピンク〜赤色) | ⚠️ 早めに受診 |
| 排尿時に鳴く・痛がる | 📥 急いで受診 |
| トイレ以外での排尿 | 📥 早めに受診 |
| 元気・食欲が落ちた | 🚑 急いで受診 |
| 全くおしっこが出ていない(12時間以上) | 🆘 緊急受診 |

飼い主
頻尿だから膀胱炎ですよね?
リスク先生
そうとは限りません。何度もトイレへ行くのに全く出ていない場合は尿道閉塞かもしれません。特にオス猫では命に関わる緊急疾患です。
よくある質問
膀胱炎と尿石症は違いますか?
別の病気ですが症状が似ており、同時に起きることもあります。尿石症は結石が膀胱・尿道に詰まる病気で、尿検査・超音波検査で区別します。
自然に治りますか?
特発性膀胱炎は1週間程度で自然軽快することがありますが、再発しやすいです。細菌性の場合は抗生剤が必要です。症状が続く場合は受診してください。
繰り返す膀胱炎はどうすればいいですか?
環境改善(ストレス管理)・ウェットフードへの切り替え・水分摂取増加が最も重要です。繰り返す場合は抗不安薬や泌尿器サポートサプリメントも検討します。
メス猫でも膀胱炎になりますか?
なります。ただしメス猫は尿道が短く太いため尿道閉塞はほとんど起きません。オス猫は閉塞のリスクが特に高く注意が必要です。
猫の膀胱炎は人にうつりますか?
うつりません。猫同士でも通常は感染しません。
猫の膀胱炎は何日くらいで治りますか?
特発性膀胱炎は2〜7日程度で改善することが多いですが、再発予防が重要です。
血尿が1回だけ出ました。様子見でも大丈夫?
一度でも血尿が出た場合は尿検査をおすすめします。
何歳に多い?
どの年齢でも発症しますが、若齢〜中齢では特発性膀胱炎、高齢では細菌感染や基礎疾患による膀胱炎が増えます。
療法食だけで治る?
療法食は再発予防に役立ちますが、原因によっては薬や環境改善も必要です。
再発率は?
特発性膀胱炎は再発しやすく、生活環境の改善が重要です。
抗生剤は必要?
細菌感染では必要ですが、特発性膀胱炎では不要なことが多く、尿検査や培養結果を参考に判断します。
尿検査だけで診断できる?
尿検査は重要ですが、結石や腫瘍を調べるため超音波検査やレントゲン検査を併用することがあります。
病院へ尿を持参してもいい?
可能です。
ただし新鮮な尿ほど検査精度が高いため、採尿後できるだけ早く持参してください。
血尿が止まれば治った?
症状が改善しても炎症や原因が残っている場合があります。自己判断で治療を中断せず、獣医師の指示に従いましょう。
サプリだけで治る?
サプリメントは補助的な役割です。
膀胱炎の治療には原因に応じた診断と治療が必要です。
関連するシリーズ記事(Dr.Nyan症例集)
▶ 猫の尿石症|頻尿・血尿・おしっこが出ない原因と治療
▶ 猫の慢性腎臓病|水をよく飲む・おしっこが多い原因と治療
▶ 猫の慢性腎臓病ケア①|水を飲ませるための7つの工夫
症例から学ぶポイント
- ストレスだけでも膀胱炎は起こる
- 血尿があれば尿検査が重要
- オス猫で尿が出ない場合は緊急受診
- 環境改善が再発予防につながる
まとめ
「頻尿・血尿・トイレ以外での排尿」——猫の膀胱炎のサインです。特にオス猫の「おしっこが全く出ない」は尿道閉塞の緊急サインです。迷わずすぐに受診してください。
予防は水分摂取を増やす・ストレスを減らす・トイレを清潔に保つの3つです。毎日のトイレチェックで早期発見を心がけましょう。
猫の頻尿・血尿・排尿異常に気づいたら、膀胱炎を疑い早めに対応することが重要です。
Dr.Nyan
「いつもと違う」と感じた時点で受診のタイミングです。早めの対応が負担を軽くします。
筆者・若山正之(Dr.Nyan)のプロフィール

本記事は、千葉県佐倉市で犬・猫の診療を行う獣医師・若山正之が監修・執筆しています。
1975年より小動物臨床に従事し、現在は若山動物病院院長として地域医療に携わっています。長年の臨床経験に基づき、一般診療から予防医療、シニア医療まで幅広く対応しています。
特に、病気の早期発見・早期対応を重視し、飼い主様にわかりやすい説明と納得いただける診療を心がけています。
また、幹細胞療法や免疫療法などの先進医療にも取り組み、動物の生活の質(QOL)を重視した治療を提供しています。
これまでに一般飼い主様向けのセミナーや講演活動を多数行い、正しい医療知識の普及にも尽力しています。
著書に『老犬生活 完全ガイド』『犬と猫の老齢介護エキスパートブック』などがあります。
本記事は最新の獣医療知見と臨床経験をもとに作成していますが、症状や状態によって対応は異なるため、気になる症状がある場合はお早めに動物病院へご相談ください。