若山動物病院ブログ
緩和治療として
脇の下に発生した乳腺腫瘍の手術が行われた。
乳腺腫瘍とは、乳腺にできるシコリです!
手術は、すでに肺へ転移してしまっている猫ちゃんです。
すでに緩和ケアを行なってます。
そのためか食欲もバリバリ、元気いっぱい、呼吸にも影響が出ていません。
切除したのは、脇の下に転移してしまった腫瘍です。
この腫瘍のため、歩くことが大変になってきていました。
歩きたがっているのに
歩くと倒れちゃう・・・
そんな姿を見ていられない
生活の質を改善してあげたい!
考え方によっては、緩和的治療とも言えるかもです。
手術にあたっては飼い主さんと、幾度も討議を重ねました。
その結果の実行です!
手術心配したけど・・・
元気そう
もう歩こうとしてる
ホッとした!
猫ちゃんの乳腺は、左右に4対計8個あります。
たまに8個じゃない猫ちゃんも居ますが・・・
猫ちゃんに発生する乳腺腫瘍の多くが悪性です。
そのためリンパ節など、他の臓器に転移することも多い腫瘍です。
しかも卵巣から分泌されるホルモンであるエストロジェンが、乳腺腫瘍の発生を促すとも言われています。
そのため1歳になるまでに不妊手術(卵巣摘出手術)を行うことで、乳腺腫瘍の発生率がグ~ンと下がります。
しかし早期に不妊手術を行っても、乳腺がある限りは乳腺腫瘍は完全には防げるとは言えません。
乳腺腫瘍は皮膚の下に小さなシコリとして見つかります。
だた見た目で見つけることは難しく、触って確認です。
乳腺腫瘍は、とっても進行が早いんです。
そのため早い段階で気付き、治療を行うことが大切です。
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