若山動物病院ブログ
流行り病かい?
このところゲロゲロと急な吐き気、しかも幾度も吐くということでの来院と、耳が腫れちゃったという子の来院が続いています。
吐き気の子は、お腹を痛がり抱っこされるのを嫌がります。
いわゆる上腹部痛!特に右側を痛がります。
胃?肝臓?膵臓?
その部分には、肝臓や膵臓があります!
そこで血液検査を行ってみたのですが、、、、結果は膵炎。
膵臓は、お腹の右上にあり消化液やインスリンを分泌しています。
この消化液は、通常は十二指腸に分泌されてから活性化されます。
しかし何らかの原因で膵臓の中で活性化されてしまうと、膵炎を起こしてしまうのです。
つまり膵炎になると、消化液が膵臓を溶かしてしまうんです!
軽度であれば炎症が起こる程度ですが、重症化してしまうと亡くなってしまうこともある怖い病気です。
膵炎を起こす原因は、脂肪の多いフードを食べていたり、副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症、糖尿病などの病気などもあります。
膵炎を起こすと、特徴的な症状としていわゆる「祈りのポーズ」と言って伏せからお尻だけをあげる姿勢が有名です。
しかし実際には、あまり見ることは多くは無いように思います!
膵炎は珍しい病気ではありませんよ
脂肪分の多いオヤツなどには注意しましょうね!
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そして、次に多いのが耳がパンパンに腫れちゃう「耳血腫」と言う病気なのです・・・・
このところ、なぜかフレンチブルドッグに多いんです。
飼い主さんが言うには、フレンチブルドッグは頭をぶつけ合うのが好きだからとオフ会の動画を見せて下さいました。
なるほど頭突き合いしてます、しかも結構激しいし耳に当たれば耳血腫にもなりますね!
これってラグビー選手の「餃子耳」が出来てしまう、その理由と同じです。
耳血腫とは
耳は皮膚と軟骨から出来ているのですが、そこの血管が何らかの原因により切れてしまい耳の軟骨と皮膚の間に血液がたまってしまうのが「耳血腫」です。
耳血腫を起こした子の多くは、外耳炎を発症しています。
その場合には、痒い耳を後ろ足で強く掻いてしまうことで耳の血管が切れるのが原因かなと!
耳血腫を治すには、たまった血液を抜き薬を注入します。
そして飲み薬!
膵炎も外耳炎も、予防しましょね!