若山動物病院ブログ
猫の健康診断
健康診断の意義は、検査した時のカラダの状態の「見える化」です。
そして検査結果から、フードや生活環境などの改善や飼い主さんの健康管理意識を高めることができます。
また結果が良くても、予防することに対しての動機付けにもなります。
健康診断は生活習慣病を予防する上でも、また病気の早期発見においても重要な役割を果たします。
特に猫は病気になっても症状を隠す傾向があるため、定期的な健康診断が重要にです。
目次
健康診断の目的
飼い主さんが気づきにくい病気を見つけ、生活習慣病の進行を防ぐために行われます。
主な目的は以下の通りです
- 健康状態を把握しカラダの中の状態を知り、また異常を見逃さない
- 生活習慣病や加齢性疾患を早期に見つける
- 健康を維持するための適切なアドバイスを受けられる
猫の生活習慣病とは
猫が生活習慣病となるにはフードや運動、加齢が原因で発症する慢性疾患です。
猫でよく見られる生活習慣病には以下のようなものがあります。
- 心筋症:甲状腺機能亢進症と関係している場合もあります
- 腎臓病:加齢や水分の摂取不足から発症します
- 尿石症:水分の摂取不足から発症します
- 高血圧:甲状腺機能亢進症と関係し、心臓病や腎臓病とも関連します
- 骨関節症:食べ過ぎや運動不足から発症します
生活習慣病の多くは、初期には症状が現れません。
そのため健康診断で以下のような検査を行います。
- 血液検査:貧血、腎機能、肝機能、血糖値など
- 尿検査:結石のリスクや腎疾患の兆候
- レントゲン検査:骨関節の状態
- 血圧測定:高血圧の診断
- 超音波検査:内臓の腫瘍や肥大
健康診断が飼い主さんに与える影響
猫の健康診断は、生活習慣病の早期発見と予防に直結します。
健康診断を通じて飼い主さんは、猫の健康状態を具体的に把握できます。
また予防の重要性を理解し、生活習慣を見直すことで健康寿命を延ばすことができます。