Dr.Nyanのすこやかコラム
飼い主様に伝えたい犬猫の病気や日常ケアについての役立つコラムをお届け♪
犬と猫の幹細胞療法|慢性腎不全・関節炎・口内炎への再生医療と治療の流れ

「最近、立ち上がるのが辛そう…」
「いつものお薬を飲んでいるけれど、あまり症状が変わらない…」
大切な愛犬・愛猫が年齢を重ねたり、慢性腎不全・関節炎・口内炎などの長引く病気に苦しんでいたりすると、飼い主さんは「何か他にできる治療はないだろうか」と考えるものです。
そうした従来の治療だけでは改善が難しい病気に対して、近年、獣医療の現場で選択肢のひとつとなっているのが、幹細胞療法です。
幹細胞療法は、薬で症状を一時的に抑えるだけではなく、炎症を鎮め、傷ついた組織を守り、動物自身が持つ治る力を引き出すことを目的とした再生医療です。
ただし、すべての病気を治せる万能治療ではありません。病気の種類や進行度、体の状態によって、期待できる効果や治療の適応は異なります。
この記事では、犬と猫の幹細胞療法について、仕組み・期待できる効果・適応疾患・治療の流れ・注意点を、飼い主さんにもわかりやすく解説します。

飼い主
先生!この頃、幹細胞療法を受けてる子の話をよく聞くんだけど、それってどんな治療なのかしら?
チョット教えて欲しいな!
Dr.Nyan
それじゃ幹細胞療法の前に、幹細胞について説明するね!
幹細胞とは?
Dr.Nyan
幹細胞には自分と同じ細胞を作ることができる能力と、別の種類の細胞に変化する能力!の二つがあるんだよ!
じゃ〜これらについて説明するね!
自己複製能
皮膚や血液、肝臓などの体の各組織を作っている細胞には、それそれ寿命があります。
生命を維持させるには、寿命を迎えた細胞を絶えず新しい細胞へと入れ替える必要があります。
つまり皮膚の細胞は皮膚を、血液の細胞は血液を、元の細胞と同じ細胞を作り入れ替えなくてはなりません。
またケガをしたり病気になったときには、ケガした場所や病気になった組織や臓器の細胞を入れ替えたり修復しなくてはなりません。
このように同じ機能を持つ細胞を作り入れ替える能力を持った細胞が『幹細胞』です。
分化能
また幹細胞は、下の図のように自分とは異なる細胞に変化して様々な組織を作ります。
ただし、幹細胞には種類によって変化できる細胞の範囲が異なります。当院で使用している脂肪由来間葉系幹細胞(MSC)は、iPS細胞のようにすべての細胞に変われる「万能細胞」ではなく、主に骨・軟骨・脂肪・筋肉・血管などの組織に分化する能力を持つ細胞です。
このような能力を持っている『幹細胞』は、もともと体の中に備わっています。

Dr.Nyan
幹細胞とは・・・
体を作る組織や臓器の細胞に変化することができるし
老化した細胞や傷ついた細胞と入れ替わり同じ働きをする
そんな事ができる細胞なんだよ!
幹細胞の持つ3つの働き
Dr.Nyan
幹細胞の持つ大きな働きは、三つあるんだよ!
それらについて説明するね!
幹細胞は炎症や損傷を起こしており、治癒が必要とされる場所に集まるという性質(ホーミング効果)を持っています。
そしてその場所で、周囲の弱った細胞に対して「炎症を抑えなさい」「修復しなさい」というサイトカインやエクソソームなどの生理活性物質(液性因子)を放出し、体が本来持つ治癒力を引き出します(パラクリン効果)。
この働きを上手に使うことにより、体の修復を行うことができます。
抗炎症作用
抗炎症作用とは、体に起きている炎症を抑えてくれる作用の事です。
幹細胞は炎症を鎮める作用を持つ細胞で、痒みや痛みを軽くします。
例えば、膝などの関節が変形することによる痛みを和らげることができます。
組織保護・修復作用
幹細胞の持つ他の細胞へと変化する能力により、傷んだ組織に必要な細胞を作り出します。
また弱ってしまっている細胞を保護し、血管を新しく作り血液の供給量を増やし組織の細胞を回復させます。
傷ついた組織を治す際には、組織が硬くなったり柔軟性が失わないようにもします。
免疫調整作用
幹細胞は炎症を起こしている時に現れる免疫系の細胞をコントロールし、免疫バランスを調整し、過剰な炎症反応を抑えながら、体が本来持つ修復力をサポートします。
その結果、感染症を予防したり病気になりにくい体の状態を維持し、発症しても重症化しにくくなることが期待されています。
当院では幹細胞治療に高濃度ビタミンC治療を組み合わせ、免疫バランスを整えながら、体が本来持つ自己防御力や修復力をサポートします。
幹細胞療法ってどんな治療なの?
幹細胞は自分と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に変化する能力(分化能)を持つ細胞です。
そのためケガや病気の時に、体内に幹細胞が大量にあれば治りやすくなります。
しかし、体の中にある幹細胞の数には限りがあります。
そこで幹細胞を体外で培養し増やし、体内に入れてあげれば体内の幹細胞の数は増えケガや病気の治療の効果が高くなります。
このような目的から行うのが、幹細胞療法です。
当院では幹細胞の中でも、様々な治療に使用できる皮下脂肪の幹細胞(脂肪由来間葉系幹細胞)を治療に用いています。

間葉系幹細胞は、主に骨・軟骨・脂肪・筋肉・血管などの組織に分化する能力を持っています。
また分化するだけでなく、傷ついた組織に集まり(ホーミング効果)、周囲の細胞に「炎症を抑えなさい」「修復しなさい」というサイトカインなどの生理活性物質(液性因子)を放出することで、体本来の治癒力を引き出す働き(パラクリン効果)も担っています。
このため、直接分化が難しい組織に対しても、間接的に修復を促す効果が期待できます。

飼い主
幹細胞療法って、どんな病気でも治せる夢の治療なの?
Dr.Nyan
残念ながら万能治療ではないんだ。
でも、炎症を抑えたり、傷ついた組織を守ったりして、
「今より楽に過ごせる時間を増やす」ことが期待できる治療なんだよ!
このように幹細胞を移植することにより、傷んだ組織の回復を促します。
治療前には、期待できる効果と限界、副作用の可能性について十分にご説明した上で治療を行います。
リスク先生
幹細胞療法は一般的に安全性が高い治療法ですが、体質によっては一過性の発熱や軽微なアレルギー反応が稀に起きることがあります。
治療前に必ずご相談ください!
どんな病気に使われているの?
幹細胞療法は、すべての病気に効果があるわけではありません。
また効果の薄い場合もあります。
例えば癌や脱臼、大きすぎる組織の崩壊などには効果はありません。
Dr.Nyan
幹細胞治療が使われている病気には、以下のようなものがあるんだよ!
効果の期待できる病気
Dr.Nyan
幹細胞治療の中でも、治療が多い病気を紹介するね
骨・関節疾患
骨折で治りの悪い場合など、骨や軟骨などに関わる病気の際に効果が期待されています。
また椎間板ヘルニアや関節炎、怪我などによる脊髄の損傷など神経疾患にも効果が期待されています。
椎間板ヘルニアの場合は後肢が麻痺して状態が悪いよりも、まだ症状が悪化する前の方が効果が期待できます。
また変形性関節症や免疫介在性多発性関節炎でも使用されています。
抗炎症作用、組織保護作用、修復作用など組織を修復する力により、歩行機能の改善が期待されます。
慢性腎臓疾患や慢性肝臓疾患
幹細胞の持つ組織を修復する作用などで、腎臓や肝臓の炎症を抑える効果が期待されています。
慢性腎炎や慢性肝炎の症状の緩和と生活の質(QOL)の改善を目的として、使用します。
このところ、猫ちゃんの慢性腎不全での治療が増えてきています。

飼い主
先生!腎不全って完全に治せるの?
Dr.Nyan
炎症を抑え、組織の進行を遅らせ、痛みや苦しみを和らげる。
そして、
「元気に過ごせる時間を増やす」ための幹細胞療法なんだよ!
猫難治性口内炎
猫ちゃんに多い慢性的な口内炎の基本的な治療は投薬と抜歯などの外科処置になりますが、症状の改善が見られない場合があります。
また年齢などにより外科的な処置が難しい場合や、投薬しても再発を繰り返してしまう場合もあります。
そのような場合には、強い炎症を抑え、口腔内組織の状態を保ち、痛みや苦しみを和らげてQOL(生活の質)を改善することを目的として、幹細胞療法を行います。
これは幹細胞の持つ抗炎症作用と免疫バランス調整作用により、口内炎の炎症を抑え、症状を改善させる可能性があります。
月1回4週間間隔で投与し、治療の効果を確認します。
眼科疾患
難治性の乾性角結膜炎(ドライアイ)や角膜損傷などの、眼の病気に幹細胞を使用します。
抗炎症作用、組織保護作用・修復作用、免疫調整作用などの力により、組織の修復を行います。
自己免疫性疾患
幹細胞の持つ抗炎症作用や免疫調整作用により、炎症を和らげる効果が期待されています。
その結果、ステロイドや免疫抑制剤の使用量を減らすことができるようになります。
免疫介在性多発性関節炎や炎症性腸疾患(IBD)、自己免疫性血小板減少症などで使用します。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎、潰瘍、創傷など皮膚のトラブルでは、抗炎症作用、組織保護作用、修復作用など組織を修復する力により炎症を和らげる効果が期待されています。

飼い主
うちの子、かなり高齢なんだけど…
そんな子でも受けられるの?
Dr.Nyan
高齢だからこそ検討されるケースも多いんだ。
特に慢性腎不全や関節炎では、
痛みや炎症を抑えてQOLを保つことが目的になるよ!
幹細胞療法を行う場合
ケガや病気の多くは、既存の通常の治療で治っていきます。
そのため幹細胞療法を行う前には、まず通常の治療をしっかり行います。
幹細胞療法を行うには
通常の治療を行なっても、治りが悪かったり治らない場合もあります。
例えば以下のような場合です。
- 投薬や手術では効果がなかった
- 投薬などの治療を行うと副作用が出てしまう
- 投薬や手術など既存の治療法が行えない
例を挙げて説明しましょう!
慢性腎不全の場合、投薬や輸液療法などの内科的な治療を行います。
しかし思うような効果が得られないような場合があります。
また椎間板ヘルニアでの麻痺の場合、投薬などの内科的な治療を行っても効果が得られないし、手術をしても麻痺に対する効果が得られない場合があります。
このように既存の治療を行なっても治療成績が良く無い場合には、治療の選択肢のひとつとして幹細胞療法を考えます。

飼い主
もっと早く始めた方が良かったのかな…?
Dr.Nyan
幹細胞療法は、組織が完全に壊れてしまう前の方が効果を期待しやすいんだ。
「まだ歩ける」「まだ食べられる」段階で相談するのが理想だよ!
また飼い主さんの要望で、幹細胞療法を行う場合もあります。
どちらにしても、病状や病態をしっかり把握する必要があります。
幹細胞療法は新たな治療方法で未知の部分もありますが、使い方によってはとても良い治療方法です。
Dr.Nyan
幹細胞療法には、二つが方法があります。
今度は、それらについて説明するね!
自家移植法
治療を受ける子から採取した脂肪から幹細胞を取り出し培養し、採取した子に移植する治療方法です。
治療が必要になってから作り始めるため、治療までに2週間程度の時間がかかります。
また培養に必要な幹細胞は、全身麻酔をして手術で採取する必要があります。
年齢や体調、また病状などで幹細胞の育ちが悪い場合や、持つ能力が低い場合があります。


飼い主
「自家」とか「他家」って、なんだか難しいわ…
Dr.Nyan
簡単に言うと、
「自分の細胞を使う」のが自家移植、
「健康なドナーの細胞を使う」のが他家移植だよ!
他家移植法
ドナー(提供動物)から採取した脂肪から幹細胞を取り出し、培養し移植する方法です。
移植を受ける子には全身麻酔などの処置が必要ではないため、身体的な負担が全くありません。
病気に侵されていない健康で鍛えた体を持つ若いドナーの幹細胞が使えます。
他家幹細胞のストックがあれば、いつでも移植ができます。
他家移植で使用する幹細胞は、事前の血液などの検査をクリアした健康なドナー動物から安全に採取・培養されたものです。間葉系幹細胞は免疫系から攻撃されにくい性質(免疫特権)を持っているため、他の動物の細胞であっても拒絶反応が起きにくく、安心して使用できます。


飼い主
他の子の細胞を入れて、拒絶反応とか大丈夫なのかしら?
Dr.Nyan
間葉系幹細胞は免疫系から攻撃されにくい性質(免疫特権)を持っているから、
他の子の細胞でも拒絶反応が起きにくいんだよ!
ドナーは厳しい検査をクリアした健康な子の細胞を使うから安心してね!
治療の流れ
血液検査などの検査を行い、症状や状態の確認を行い治療計画をたてます。
治療相談
今までの治療経過や病状についてお伺いします。
当院の幹細胞療法について詳しくご説明いたします。
不安や疑問などにについて遠慮なくお尋ね下さい。
診察・検査
幹細胞療法を行うために、診察と必要な検査を行います。
【検査内容】
- 一般身体検査
- 血球計算
- 血液生化学検査
- 凝固系検査
- 腹部超音波検査
- 胸腹部 X 線検査
- 尿検査
【治療が行えない場合】
- 悪性腫瘍性疾患の既往歴がある
- 妊娠中(可能性を含む)および授乳中である
- 幹細胞による治療が不適当と判断された
幹細胞には血管を新しく作る働き(血管新生促進)や細胞を増殖・活性化させる働きがあります。そのため体内にがん細胞が存在する場合、がんの成長を促進させてしまうリスクが否定できません。がんを患っている、あるいは過去に患ったことがある場合はこの治療を行うことができません。

飼い主
がんがあると、どうしてダメなの?
リスク先生
幹細胞には細胞を増やす働きがあるため、
体内にがん細胞がある場合はがんの成長を促進するリスクがあります。
がんの既往歴がある場合は必ずお知らせください!
手術による脂肪組織の採取
間葉系幹細胞は体の様々な組織に存在しますが特に脂肪組織の中には多いため、皮下脂肪から採取します。
採取する脂肪組織は0.5~2gほどで、パチンコ玉よりもチョット大きい程度です。

培養
採取した脂肪の中に含まれる幹細胞を分離し、培養し増やします。
採取した脂肪の量や質により、培養での増え方に違いがでます。
培養の期間は2週間から3週間になります。

移植
幹細胞の移植は一般的には静脈からの点滴により行いますが、他の方法を行うこともあります。
静脈からの点滴には1時間程度で終わりますが、移植後には体調のチェックを行うため基本的には半日入院となります。
移植方法
移植方法には以下の3つがあります。
■静脈点滴投与
培養した幹細胞を、静脈から点滴として移植します。
幹細胞は血液にのって、全身に周ります。
その際に幹細胞は炎症・損傷を起こし、治癒が必要とされる部位に集まる能力を持っているため効率よく治療すると言われています。
■局所投与
培養した幹細胞を、皮膚や骨折した場所などに注入したり注射し移植します。
手術の際に、その部位に注射することもあります。
■筋肉内投与
培養した幹細胞を、筋肉注射により移植する方法です。
幹細胞から分泌された物質が筋肉の血液の中に入るため、離れた場所の病変部にも効果があるとされています。
静脈注射よりは効果は落ちますが、免疫系から排除されにくい特徴があります。
そのため幹細胞による治療の効果が、長持ちすると言われています。

飼い主
先生、幹細胞療法って費用はどのくらいかかるの?
保険は使えるのかしら?
Dr.Nyan
病気や重症度によって違うんだ。
口内炎みたいに定期投与が必要な病気もあるし、
1〜2回で状態が安定するケースもあるよ!
幹細胞療法は保険適用外となるため、通常の治療に比べ費用が高額になる傾向があります。また、病気の種類や重症度によって1回で効果が確認できる場合もあれば、複数回の継続投与が必要な場合もあります。
費用の概算や治療スケジュールについては、事前の診察時に詳しくご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

飼い主
なんだか最後の手段って感じで怖かったけど、
ちゃんと目的がある治療なんだね!
Dr.Nyan
そうなんだ。
幹細胞療法は「奇跡の治療」ではなく、
今より少しでも楽に過ごしてもらうための再生医療なんだよ!
よくある質問
幹細胞療法はどんな病気でも治せますか?
いいえ。幹細胞療法は「万能治療」ではありません。
炎症を抑えたり、傷ついた組織を保護・修復したりすることで、症状の緩和やQOL(生活の質)の改善を目的として行う再生医療です。
病気の種類や進行度によって、期待できる効果は異なります。
猫の慢性腎不全にも幹細胞療法は使えますか?
はい。猫の慢性腎不全(慢性腎臓病)に対して、幹細胞療法が行われるケースがあります。
幹細胞の持つ抗炎症作用や組織保護作用により、腎臓の炎症を抑え、病気の進行を緩やかにし、QOL(生活の質)の改善を目的として行います。
ただし、失われた腎臓組織を完全に元通りにする治療ではありません。
幹細胞療法に副作用はありますか?
幹細胞療法は比較的安全性が高い治療とされています。
しかし、まれに一過性の発熱、だるさ、軽度のアレルギー反応などが見られる場合があります。
また、がん細胞が存在する場合には、がんの増殖を促進する可能性が否定できないため、事前検査が重要です。
幹細胞療法は何回くらい必要ですか?
病気や症状の重症度によって異なります。
1回の治療で改善が見られる場合もありますが、慢性疾患や猫の難治性口内炎などでは、複数回の継続治療が必要になるケースもあります。
診察や検査結果をもとに、治療計画を立てていきます。
高齢でも幹細胞療法を受けられますか?
高齢の犬・猫でも、状態によっては幹細胞療法を受けられる場合があります。
特に慢性腎不全や関節炎などでは、「完治」ではなく、痛みや炎症を抑え、少しでも快適に生活できる時間を増やすことを目的として検討されます。
ただし、全身状態や基礎疾患によっては適応外となることもあります。
幹細胞療法は保険適用ですか?
現在、多くの幹細胞療法は自由診療(保険適用外)となります。
費用は病気の種類や治療回数によって異なるため、事前の診察時にご説明いたします。
幹細胞療法はいつ始めるのが良いですか?
一般的には、病気や組織の障害が重度になる前の方が効果を期待しやすいとされています。
「まだ歩ける」「まだ食べられる」といった段階で早めに相談することで、より良い治療計画を立てやすくなります。
まとめ
これまで一般的に「治りづらい」とか「治らない」と言われていた病気が多数あります。
しかしこれらの病気の「症状の改善」や「生活の質(QOL)の向上」が期待されているのが、幹細胞療法です。
幹細胞療法が適しているかどうかは、病気の種類や進行度、年齢、全身状態によって異なります。まずは現在の状態を詳しく評価し、その子にとって本当に必要な治療かを一緒に考えることが大切です。
「幹細胞療法」について、ご興味のある飼い主さんは、ご相談ください。
筆者・若山正之(Dr.Nyan)のプロフィール

本記事は、犬・猫の診療を行う獣医師・若山正之が監修・執筆しています。
1975年より小動物臨床に従事し、現在は若山動物病院院長として地域医療に携わっています。長年の臨床経験に基づき、一般診療から予防医療、シニア医療まで幅広く対応しています。
特に、病気の早期発見・早期対応を重視し、飼い主様にわかりやすい説明と納得いただける診療を心がけています。また、幹細胞療法や免疫療法などの先進医療にも取り組み、動物の生活の質(QOL)を重視した治療を提供しています。
これまでに一般飼い主様向けのセミナーや講演活動を多数行い、正しい医療知識の普及にも尽力しています。著書に『老犬生活 完全ガイド』『犬と猫の老齢介護エキスパートブック』などがあります。
本記事は最新の獣医療知見と臨床経験をもとに作成していますが、症状や状態によって対応は異なるため、気になる症状がある場合はお早めに動物病院へご相談ください。